「勉強しなさい」と怒るよりも親がまずすべきこと。「授業についていけない」勉強嫌いだった子がテストで高得点を取れるようになったワケ
3人の子どもを育てながら、暮らしを整えるコツを発信している高尾ママです。 現在、小学4年生の長女。幼児期はとにかくのびのびと、外でたくさん遊ぶ子育てをしよう、というスタイルで育児をしてきました。 「本当に賢い子」ってどんな子? 元教員が出会ってきた「賢い子」に共通する“ある特徴”とは しかし、勉強にまったく取り組まないまま小学生になった長女に待ち受けていたのは、目まぐるしいスピードで授業が進み、取り残されていく状況でした。
「自信をなくす子ども」と「勉強やりなさい」という親
1年生の夏休み前に行われた学校の面談で、 「おうちで家庭学習をしていただけませんか? 授業の内容が理解できていません」 と、担任の先生に言われて衝撃……! まだ学校の宿題がなかったこともあり、娘が授業についていけていないことを、そのとき初めて知りました。 え? 入学してまだ4ヵ月なのに? ひらがなは読めたよね? 足し算もできたよね? ……と、とにかく驚きでいっぱい。 気がつけば、足し算どころか、授業ではもう二桁の足し算や引き算に。 ひらがなだけでなくカタカナも終わり、漢字の授業がどんどん進んでいました。 そこから初めて、小学生の学習について色々と調べ始めるように。そしてどんどん、焦りや不安が込み上げてきて、何も習慣や環境が整っていない中、「とにかく勉強しなさい」と口にするようになってしまいました。 さまざまなドリルや通信教材、学習塾など、ひたすらに情報を集めてはあれこれ試してみる。 子どもは「どこが分からないのか」「どう勉強したらいいか分からない」状況なのに、時間をかけたほうが、数をこなしたほうが良いんだと、努力や根性を勉強と勘違いして、「勉強しなさい」と言っていました。 そして、どんどん勉強嫌いが加速して自信をなくしていく子ども。 ……それが我が家の3年前の状況でした。
「整える」それはお金も家事も学習も同じだった
私はもともと、「ワンオペ育児をどうしたらストレスなくまわせるのか」という思いから、家計や家事を一つ一つ整えていくことをSNSで発信してきました。 ある日ふと、「なぜ学習となると、努力や根性など気持ちでどうにかなる、なんて思ってるんだろう?」と思うように。 自分が家計管理や家事を上手くまわすために行った、 まずは現状の棚卸し→最終目標→環境設定→継続 という「整える」作業を、家庭学習にも取り入れてみることにしました。 ・どうして勉強するのか ・どこで勉強するのか ・いつ勉強するのか ・何で勉強するのか ・できる工夫は何なのか ・親がやるべきこと、やってはいけないことは何か これらをひたすら紙に書きながら棚卸しを進め、漠然とした「勉強させなきゃ」という気持ちから、一つ一つ不安を言語化していきました。 そうすると、何より私がやらなければならないのは、「勉強しなさい」と言うことではなく、環境を整えることだと分かりました。 次回は、環境を整えた具体的な方法、そして目に見えて現れた変化について詳しくご紹介します。
【Profile】高尾ママ(@tko_mama)
暮らしの「モノ・家事・お金」を整えてスッキリ暮らしたい、乳児・幼児・小学生を子育て中のママ。子育て中のバタバタした日々に悩み、ミニマリズム・禅の教えなどの書籍を読み漁り、1つ1つ暮らしを整えている。ファイナンシャルプランナー2級を取得し、ミニマルに暮らしつつ、ふるさと納税・株主優待・楽天経済圏など、家族で楽しく節約するのが趣味。家事や育児、家計管理や働き方など母としてのリアルな悩みや葛藤を発信中。
with online