高齢者に投資の基礎解説 詐欺被害防止へ助言も 津財務事務所と津署が講話 三重
【津】津財務事務所と津署による投資の知識や身近な犯罪についての講話が3日、三重県津市栗真中山町の市北部市民センターであり、市内のボランティア団体「ふれあい長寿津」北部支部(一見全支部長、会員35人)の20人が聴講した。 高齢者の学びと社会参加の一環で同支部が同事務所に依頼。同事務所が津署に呼びかけ初の合同開催となった。 同事務所総務課長の水谷昌弘氏は貯蓄▽債券▽投資信託▽株式―の金融商品について「リスクが低くリターンが大きい商品はない。いろんな商品に分散した方が増えた結果が出ている」と述べ、身近な人との会話から未公表の情報を得て株を売買するインサイダー取引の危険性にも触れた。 津署生活安全課員は近年増加しているSNS(交流サイト)型投資詐欺とロマンス詐欺について「10月末県内で257件23億7660万円の被害」とし「犯人は欲や煩悩、『かわいそう』という気持ちを刺激しだましに来る。新しい手口の知識を入れ替えていくことが大事」と助言した。 聴講した玉置尚弘さん(69)=一身田町=は「知識が乏しいと、いい話と聞くと『そうなの』と思ってしまう。今日はためになった」と感想を話した。