浦和希 声優アワードで主演声優賞 「色々なことにチャレンジして、後輩の道筋の一つになれたら」
■第十八回声優アワードで主演声優賞「胸張ってとりましたといえるような役者に」
――声優アワードで主演声優賞を受賞してから日がたちましたが、改めてどう受け止めていますか? 正直今でも怖いなと思っています。新人賞から積み重ねて主演声優賞というイメージだったので、自分も新人の部類なんですけど、そんな中でありがたいことに主演声優賞をいただいたという重みはすごくて、正直最初は断りたいと思ったりもしました。ただ選ばれた理由を考えると、作品にもらっていると思っています。自分がすごいから認められたのではなくて、作品を一緒に作っていった結果、一つの形として認めてもらったんだなと思って、(受賞について)自分を納得させている感じです。 (今後は)調子に乗らず、受賞したからといってお芝居の力が500上がったというわけではないので、自分もまだまだなので、ここから少しずつ積み重ねていって、先輩たちと肩を並べられるような、胸張って「主演声優賞とりました」と言えるような役者になりたいなと思います。 ――今の声優人気の現状についてどう思いますか? すごくありがたいですね。先輩方に感謝だなと思います。自分がこうやって声優として活動できるのも、先輩たちが苦しい時代を生き抜いて、声優としての地盤、地位を確立してくださったおかげなので、これを絶対に後輩たちに回していかないといけないことだなと思います。自分は色々なことにチャレンジして、後輩の道筋の一つになれたらいいなと思っています。 【浦和希 プロフィル】 大阪府出身。10月18日生まれ。『ブルーロック』の潔世一や『カミエラビ GOD.app』小野護郎などの声で知られる。趣味はサッカーやトロンボーンで特技はゲーム。CGエンジニア検定エキスパートと第三級陸上特殊無線技士の資格を持つ。第十八回声優アワードで主演声優賞を受賞。 【お話を聞いて一答遼談!(取材後記)】 主演声優賞を断る考えもあったという浦さん。声優という職業に人生をかけて向き合い、先輩たちをリスペクトし、後輩へも目を向ける浦さんだからこその言葉だと感じます。アニメやキャラクターについて楽しそうに話す浦さんは、心からアニメを、そして声優という職業を愛しているのだと思います。慢心せず見えないゴールに突き進む浦さんの活躍を、応援したくなるインタビューでした。 企画・取材:日本テレビ 伊藤遼