浦和希 声優アワードで主演声優賞 「色々なことにチャレンジして、後輩の道筋の一つになれたら」
アニメ『ブルーロック』の潔世一、『カミエラビ GOD.app』小野護郎などの声で知られる声優の浦和希さん。第十八回声優アワードで主演声優賞を受賞した、今注目されている声優の一人です。そんな浦さんに出演中のアニメ『多数欠』の魅力と、声優という職業への思いを“アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼が聞いてきました。 【動画】浦和希「もっと本気でやりなよ」苦しい時期に光となったマネジャーの言葉
■『多数欠』を見て「日常生活にフィードバックできるような感情を手に入れてくれたら」
浦さんが出演するアニメ『多数欠』。多数派が失われる過酷な生き残りゲームに立ち向かう少年少女たちの物語です。浦さんは主人公・成田実篤の親友の一之瀬龍太を演じています。 ――『多数欠』のどういったところに注目して見てほしいですか? 重苦しい雰囲気の中で生まれる人間関係のドラマ、誰が生き残って、誰かのために自分の命をかけて戦う、その極限状況の中の感情の機微みたいなものがすごく繊細で、そういうところから、日常生活にフィードバックできるような感情を手に入れてくれたらうれしいです。 ――浦さんが演じる一之瀬龍太はどんなキャラクターですか?また、演じる時はどのようなことを意識していますか? 人の弱さも知っているし、だからこそ自分の弱さを抱えきれない人に対しても寄り添うことができる。(主人公の)実篤がケアできない部分も実は龍太がケアしているんじゃないかというくらい父性、母性にあふれる優しいキャラクターです。でもバカをする時は、高校生らしく無邪気な笑顔で色々なことをしてくれたり、振れ幅が作品の中で一番くらいに大きいんじゃないかなと思いながら演じている役ですね。演じる上では、ふざけるところは全力でふざけて、かっこいいシーンは決めるというか、龍太は普段はチャランポランだし、適当なこと言っているけど「ちゃんとみんなのことを考えているんだよ」、「強い人なんだよ」というところを見せられるように、かっこよさをメリハリつけて出せるように気をつけてます。 ――新シーズンに入りますが、見どころを教えてください。 新シーズンからは雰囲気がガラッと変わって、出てくる人たちも変わりますし、関係性も少し変わっていたりとかして。新しい息吹というか。これまでは主人公の実篤が頑張ってくれていたんですが、新シーズンからは新しいキャラクターが出てきたり、違う物語が始まっているかのようになっています。同じ『多数欠』でも角度を変えればこんなところがあるんだというシーンがすごく多いです。 収録中もキャストに若い人がとても多いんですね。その年代にしか出せない温度感や、細かいニュアンスがすごくすてきだなと思ったので、そういうところも新シーズンで感じてもらえたらうれしいですね。