「長ズボンは本気の証」高校生ごみ拾い日本一を決める「スポGOMI甲子園2024・愛知県大会」
澤之向翔空さん: 「箱自体は段ボールですが、ベルトはシートベルトなんです。私たちは部活動で商品開発もしています。シートベルトが1日に300キロ廃棄されている問題を解決するために、バッグを作っていて。その端材をごみ箱のベルトに使いました」
公園の茂みや植え込みを突き進む
作戦会議も終え、いよいよスタート! 皆さん、散り散りになり競技エリアへごみ拾いに向かいました。愛商ユネスコクラブは事前に下見をしていた広場周辺に向かいつつ、足元に落ちているごみを拾っていきます。
佐藤さん: 「あれ? これセトモノじゃない? 土の中埋まっている……」
目的地周辺の広場に到着した3人。ようやくここから本格的にごみ拾い開始です。 澤之向さん: 「道沿いにはそんなにごみないけど。やっぱり茂みの中にはありそうだな」 佐藤さん: 「中に入ろっか。そのためにうちら長ズボンを履いてきたんだし」
次に向かった広場周辺の植え込みをのぞくと、テニスボールや発泡スチロールなどさまざまなごみが隠れていました! さらに植え込みにあったのはフリスビー。子どもたちも多く遊ぶ広場では、こういった遊び道具のごみも多く見つかりました。
拾ったごみはオリジナルアイテムの箱の中へ。まだまだ使えそうな立派な野球ボールも発見しました。場所を移動して新たな茂みの中へ突き進みます。
小澤さん: 「折れた傘も見つけた。これ何ポイントなんだろう?」 その後、時間も近づき制限時間内に本部へ戻ってごみをチェックします。
ごみ拾いが終了! 愛知県代表はどのチームに?
1時間のごみ拾いが終わり、分別を終えて競技が終了。結果発表が行われました。優勝は愛知県立猿投農林高等学校の「ベジタブルコンビ」です。 「不法投棄が想像以上に多かったのでごみに対する意識が高まりました。どんな茂みの中でも、くっつき虫をくっつけながら拾いに行ったのが勝因ですかね。全国大会は愛知県代表として優勝目指して頑張ります」と意気込みを語りました。 【愛知県大会 上位3チーム】 ●第1位「ベジタブルコンビ」/重量8.71kg、781ポイント獲得 ●第2位「一宮北高校K・K・K部」/重量4.94キログラム、696.5ポイント獲得 ●第3位「Team Nenten」/重量3.12キログラム、401・5ポイント獲得