【2025年大阪・関西万博】「セビーチェ」に「アドボ」回転ずし・くら寿司が万博参加の国や地域の名物料理に挑戦! 商品開発の行方に密着
当初は各国の料理をイメージした「寿司」でも全部ボツに…
6月初旬。取材班が初めて訪れたとき、中村さんが開発していたのは「寿司」でした。 (中村重男さん)「ドミニカのおやつみたいなやつで、中にひき肉が入った上げ団子みたいな感じのやつなんですけど、お寿司に表現するためにローストビーフと、揚げた感を出すために揚げパン粉をふっておすしにアレンジしています」 当初は、”各国の料理をイメージした「寿司」”という方向で進めていたのですが… (くら寿司・田中邦彦社長)「う~ん…。特徴が分かりにくい。もっと増やしたらどうや」 (中村重男さん)「ソースの量を多め」 寿司で料理を再現しようとするとソースやトッピングに頼らざるを得ず特徴が分かりにくくなってしまったのです。 (田中邦彦社長)「インパクトがない」 結果、なんと全部ボツに。またイチからレシピを考えることになったのです。そんな中村さん、今回のメニュー探しで 頼りにしているのが… (中村重男さん)「これが地球の歩き方のシリーズで。これが世界のグルメ図鑑。世界のお菓子に特化したもの。これが世界の地元ごはん」 ガイドブック片手にこれだと思う料理は、レストランで味を確かめ、インターネットでレシピを調べては試行錯誤しました。 (中村重男さん)「できるかなっていう不安はありましたけど、だんだん楽しくなってきたっていうか。今は楽しくやっています」
「寿司の時よりバージョンアップしている」 社長も納得のメニュー
7月下旬、くら寿司本部のキッチンでは、中村さん達があわただしく動き回っていました。 (中村重男さん)「バグラバ、チャキリ…」 社長と役員らが集まって、メニューを試食するのです。フィリピンの煮込み料理「チキンアドボ」にパナマのおやつ「ブニュエロ」など、真剣な表情で口に運びます。はたして評価は… (田中邦彦社長)「すべて食べた。皆おいしいです、基本的によくできている。前(お寿司の時)よりバージョンアップしている」 一部は改良の余地を指摘されたもののおおむね合格のようです。 (中村重男さん) 「おおかた(メニューの)提案が終わったので結構ほっとしました。これから導入に向けてが一番大事な部分なんで、そこをがっつり頑張っていきたいなと思います」