普段は窓口を利用する常連客がATMへ、声をかけると「高額当選のメール届いた」…郵便局員が詐欺被害防ぐ
ニセ電話詐欺被害などを未然に防止したとして、佐賀県警白石署は23日、住ノ江郵便局(佐賀県白石町)の主任、山田将貴さん(28)と、有明郵便局(同町)の非常勤職員、野中美香さん(44)に感謝状を贈呈した。 【写真】うそ電話詐欺への注意を呼びかける一日警察署長のタレント村重杏奈さん
同署などによると、山田さんは9月11日、普段は窓口を利用する70歳代女性の常連客が、現金自動預け払い機(ATM)を操作していることを不審に思い、声をかけた。女性が「高額当選のメールが届いた」「指定された口座に少額の振り込みをしないといけない」などと話したことから詐欺を疑い、上司が近くの駐在所に通報した。
また、野中さんは窓口業務中だった同30日、「ATMで振り込みができない」と窓口を訪れた30歳代女性が、外国人名義の口座に高額の振り込みをしようとしていることから、詐欺ではないかと女性を説得するなどし、上司が同署に通報して被害を防いだ。
同署で行われた贈呈式で、感謝状を受け取った山田さんは「よく利用してくれるお客さんだったので、被害者にならなくて良かった」、野中さんは「お客様の大事な財産を守ることができてよかった。同様の事案が少しでも減ってほしい」と話していた。