巨人D4位・石田充冴、〝珍名〟の由来は『北斗の拳』 亡き愛犬の名は『あしたのジョー』から
「充冴」と書いて「じゅうざ」と読む。 巨人のドラフト4位・石田充冴投手(18)=北海道・北星学園大付高=が8日、川崎市のジャイアンツ寮に入った。珍しい名前は漫画『北斗の拳』に登場するキャラクターのジュウザが由来だ。 作中のジュウザは自由奔放な性格でつかみどころがなく、「雲のジュウザ」と呼ばれる。これから集団生活を送る石田充は「今、そんなふうに生きたら怒られる」と気を引き締めた。192センチの長身から最速149キロを投げ下ろす右投手。「イシダでもジュウザでも、(名前を)呼んでもらえたらうれしい」と活躍を期した。 入寮に際し、亡き愛犬「矢吹」との写真を持ち込んだ。愛犬の名前はボクシング漫画『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈が由来。命名した石田充の「父にだけ懐いて、自分には全然…」と笑ったが、「散歩をしたり、友達みたいな感覚だった」と、かけがえのない存在だった。 「小さい頃から飼っていて、中学2年生のときに亡くなってしまった。すごく大好きだった。一緒に頑張ろうという思いで持ってきました」 この日、地元の北海道旭川市から上京。「(東京は)雪がなく、ダウン(ジャケット)も着なくてよかった。こんなに暖かいところで野球ができるのはうれしい」。愛犬が見守る青空を見上げ、プロへの第一歩を踏み出した。(原田優介) ■ジュウザ 1983-88年に原作・武論尊、漫画・原哲夫によって「週刊少年ジャンプ」に掲載された人気漫画「北斗の拳」に登場するキャラクター。雲のように自由奔放な性格で、通称「雲のジュウザ」。主人公ケンシロウの恋人ユリアを守る南斗五車星(なんとごしゃせい)の1人。変幻自在な我流の拳法を使い、ケンシロウの最大ライバルである暴君ラオウに立ち向かった。