【マイルCS】「前走1800mで2~5着」の馬が複回収率152% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週日曜の京都メインはマイルCS。文字通り1600mの王者を決める競走だ。今年は安田記念が香港馬ロマンチックウォリアーの勝利に終わり、古馬のマイル王が「空位」となっている。アスコリピチェーノやジャンタルマンタルら3歳勢も不在で、想定1番人気はマイル初出走のブレイディヴェーグ。まさに混戦という表現が相応しい。 【マイルチャンピオンシップ2024 推奨馬】持ちタイムNo.1! 勝率33.3%&複勝率66.7%データ該当 (SPAIA) このレース自体、ここ10年で2番人気以内の勝利は連覇したグランアレグリアの2回だけ。しかし10番人気以下も【0-0-0-82】と馬券絡みがなく、中穴馬の取捨が馬券のキモとなる。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
前年の4着以内馬がまた走る! エルトンバローズ
まずはエルトンバローズを取り上げる。昨年は重賞を連勝してマイルCSに出走し、0.2秒差の4着と善戦した。 マイルCSは「リピーターレース」的な傾向を持ち、前年の上位馬が再度好走するシーンが多い。過去10年で「前年マイルCSの4着以内馬」は【2-6-1-14】複勝率39.1%、同5着以下は【0-0-1-21】複勝率4.5%とハッキリ明暗が分かれる。 一方、安田記念とは結果が連動しない。「同年安田記念の3着以内馬」は【4-2-0-11】だが、阪神代替時を除くと【2-0-0-9】複勝率18.2%。むしろ安田記念で4着以下だった馬の方が複勝率、複回収率ともに高い。 安田記念は平均勝ち時計1:31.80、レース上がり3F34.09秒。一方、京都のマイルCSは1:32.86、上がり3F34.63秒(※ともに過去10年)となっている。マイルCSの方が時計を要し、瞬発力が問われない傾向にある。このあたりの質の差が、同じ距離でも違う馬が上位に来るゆえんだろう。 この2点を掛け合わせて「前年マイルCS4着以内」かつ「同年安田記念4着以下」だった馬の成績を見ると【1-5-1-7】複勝率50.0%、複回収率143%。京都開催時に限ると【1-4-1-5】複勝率54.5%となる。ピッタリ当てはまるのがエルトンバローズだ。 エルトンバローズの上がり3F自己ベストは33.6秒。一線級との高速上がり勝負だとやや見劣り、安田記念よりマイルCSの方が適性に合う。2走前はハンデ59kgで0.1秒差3着、前走はキレ負けだった。近走内容も悪くない。