旧東海道で「囲碁教室」行脚 静岡県内全22宿場の小学校”制覇” 3年かけて愛好家団体
囲碁の普及と子どもの健全育成を目指す愛好家団体「あすなろ囲碁県連合会」(原田英之会長)がこのほど、湖西市の白須賀小で6年生を対象に囲碁の入門教室を開いた。同連合会は2021年10月に発足し、22年度から静岡県内22の旧東海道宿場町で小学校を巡回する出前講座「こどもと囲碁がつなぐ東海道五十三次」を実施してきた。静岡県内東端の三島宿からスタートした講座が3年間かけ、西端の白須賀宿に到達した。 白須賀小には会員6人が来校し、6年生17人が囲碁の起源やルールについて説明を受けた。黒板に初心者向けの9路盤を書くと、児童は2チームに分かれて白と黒のマグネットを使い、相手の碁石5個を先取するゲームに挑戦した。初めて囲碁に触れたという白井陽真莉さん(12)は「石を取れると気持ちがいい。やってみるとルールが理解できて楽しかった」と話した。 同連合会は子どもの囲碁離れに危機感を抱いて出前講座を企画し、参加校にミニ囲碁セットを寄贈してきた。原田会長は「子どもたちが新たな知識を素直に吸収していく様子を感じた」と活動を振り返った。今後も普及活動に取り組む。
静岡新聞社