【中山金杯】“年男”菅原明が誓う!ラーグルフで初笑いからのキャリアハイ
新年は巳(み)年生まれの年男に注目だ。01年生まれの菅原明良(23)は昨年宝塚記念でG1初制覇。今年はさらなる飛躍を目指し、中山金杯で好スタートを決める。コンビを組む一昨年の勝ち馬ラーグルフを管理する宗像義忠師(70)は3月に定年引退を迎える。調教師生活最後となる金杯で勝利を贈る。 年が明けデビュー7年目を迎える菅原明は年男。巳年生まれの若武者は泰然自若の姿勢を貫く。「(年男について)これといって特に意識することはありませんよ」。21年から3年連続でJRA通算70勝以上の勝利を積み重ねていたが昨年は60勝にとどまった。「今年はキャリアハイを目指していきたい。普段からどのレースでも結果を出さないといけないですし、そうしないと大きなレースにも乗せてもらえない」と真っすぐなまなざしで決意を口にした。 昨年は大きく飛躍した。6月東京でJRA通算300勝を達成。サマーグランプリ宝塚記念では雨中の激戦を制しG1ジョッキーの仲間入りを果たした。「濃い一年だった。(G1を勝ったが)気持ちに大きな変化はないですし結果には満足はしていないです」と謙虚な姿勢を崩さない。 初の海外遠征を経験し、さらなる飛躍を誓う。オーストラリア、米国、香港と海を越え一線級としのぎを削ったことが自身の今後の糧に。「4回も行けたことは貴重な経験になった。それを踏まえて、これからも積み重ねが大事かなと思っています」と力強く語った。 中山金杯は一昨年の中山記念で2着に導いたラーグルフと再コンビを組む。鞍上は「中山は合うと思うし、いいイメージがあります」と意気込んだ。管理する宗像師は定年のため3月4日に引退を迎える。最後の金杯を前に「復活ののろしを上げてほしい。(菅原明も)年男らしいですから、あやかりたいですね」と指揮官。一昨年の当レース覇者に課されたハンデは57・5キロ。「58キロかなと思っていたけれど、(0・5キロ減は)サービスなのかな。最後なのでね」とジョークを飛ばす。縁起がいい年男が新春の中山にビッグなお年玉を運び込む。 《Wコース単走で軽快》3日朝、ラーグルフはWコースを単走。軽快に駆け抜け、1F12秒3(全体5F70秒3)でフィニッシュした。宗像師は「年末(12月31日)に追い切って気持ちがシャキッとしてきた。今日も元気な様子で活気がありましたよ」と手応えを口にした。