フジロックが好きで移住した女性「続けるためにも、働く人を増やして経済・観光を支えていく」 ここまでやるか…“持続可能なフェス”支える人たち
7月26日~28日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されたフジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL '24)。緑に囲まれた大自然を舞台に、およそ200組のアーティストがファンを魅了した。 【映像】ここまでやるか…森も資源も守るフジロックの徹底した取り組み そんなフジロックでは、ある取り組みが行われている。会場の至る所に設置された黄色いテントのごみ捨て場。それはNPOが運営する「ごみゼロステーション」だ。ボランティアのスタッフが、ごみ箱の後ろに立って来場者にごみの分別を促す。
「フジロックには以前から来ているが、分別は大事。毎年子どもたちにも教えている」(訪問者) ひと時の非日常を味わえる夏の風物詩、音楽フェス。しかしこれまで、大型フェスでは開催地のごみの散乱や二酸化炭素の排出といった環境への負荷が問題視されてきた。そんな中、フジロックでは開催当初より二酸化炭素の削減を目指したバイオディーゼル燃料の活用など、環境に配慮した様々な取り組みを実施している。 例えば、紙コップが来年度のトイレットペーパーになるなど、フェス内でのごみの循環が行われている。ボランティアを束ねるのは現役の大学生スタッフたちで、かねてから音楽フェスにおけるごみ問題に関心があったそうだ。 「ステージが終わってお客さんがはけたら、そこがごみだらけとか…面倒臭さが勝ってしまう状況はよく見る」「一日活動していると、フェスでこんなにもごみが出ると実感でき、そこから環境対策について深く考えるきっかけになる」(ごみゼロステーション 大学生スタッフ) NPO アイプレッジでは他にも、食べられないお米を使ったごみ袋の配布や、環境問題について考えるワークショップなども実施している。 「最近は環境意識や『ごみのポイ捨てはかっこ悪い』と定着している。日常に帰った後も、何かしらのきっかけで思い出したり、新しいアクションにつながるきっかけになるようなことをイベントでできたら」(NPO アイプレッジ 濱中聡史代表)