森友・籠池夫妻「明日、控訴する」 官僚おとがめなしも「許せない」
学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる補助金詐欺事件で有罪判決を受けた前学園理事長、籠池泰典被告と妻の諄子被告が26日、日本外国特派員協会で記者会見した。籠池前理事長は「明日、大阪高裁に控訴します。私も家内も控訴します。これで控訴審が始まることになります」と述べ、高裁で改めて争う姿勢を示した。
また、「弁護士から指導で、『補助金の不正受給を初めから認めるように』と言われたので、そうした。しかし、私たちは本来無罪。今度は無罪を主張します」とも話し、控訴審で無罪を訴えていく姿勢を見せた。 一審については、「この判決は不当で、本来、補助金適正化法で対処すべきところを(より刑期が長い)詐欺罪で罰した」と検察・裁判官を批判。さらに「官僚は全くおとがめなしで民間人である私たちにだけ有罪が下りたのは許すことができません。本来平等でありますから、バランスよく対応しなければならない。失策であると認識しています」とも訴えた。 籠池夫妻は19日、大阪地裁で有罪判決を下された。前理事長は「判決後に記者会見をして今後について話す予定だった。1200万円の保釈金も用意していたのに3日間拘置所にいました。長い間拘置して、ファイティングスピリットを失わせるためで、大きな人権侵害だ」と話し、検察側を批判した。