シンガポール航空、乱気流事故で軽傷負った乗客に補償金157万円提示
(ブルームバーグ): シンガポール航空は、先月のフライト中に起きた激しい乱気流で軽傷を負った乗客に対し、補償金1万ドル(約157万円)を提示した。
11日のフェイスブックの投稿によると、同社はまた、より重傷を負った人への補償については個別に協議すると申し出た。重傷から回復中の人には、当面のニーズに対応するため、前払い金2万5000ドルが提示された。
同社はまた、乱気流に見舞われたSQ321便の機内での「トラウマ(心的外傷)的な経験」について謝罪した。
この事故では73歳の英国人男性が死亡し、乗客乗員229人のうち数十人が脊椎や頭蓋骨などを損傷する重傷を負った。5月20日にロンドン・ヒースロー空港からシンガポールに向けて離陸したボーイング777型機は、ミャンマー付近で激しい乱気流に巻き込まれ、バンコクへの緊急着陸を余儀なくされた。
同機に搭乗していた乗客は全員、航空運賃の払い戻しを受けるとともに、欧州連合(EU)もしくは英国の規則に従い、遅延に対して最大520ポンドもしくは600ユーロの補償金が支払われる。シンガポール航空は、事故後の初期費用をカバーするために既に1000シンガポール・ドル(約11万6000円)を乗客に支払っている。
乱気流の影響を受けた全ての乗客は、電子メールで補償金の提示を受け取ったはずだと同社は指摘した。
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原題:Singapore Air Offers $10,000 for Minor Turbulence Injuries (1)(抜粋)
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Nurin Sofia, Danny Lee, Shikhar Gupta