海保機「いきなり後ろが燃えた」 生存の機長、警視庁に説明
羽田空港C滑走路で着陸直後の日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、海保機の男性乗員5人が死亡した事故で、海保機の男性機長(39)が事故当日に「いきなり(海保機の)後ろが燃えた」と警視庁に説明していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。衝突事故について「(何が起きたのか)分からない」とも話したという。 【動画】シューター滑降、9人次々避難 羽田の航空機衝突事故
国土交通省が公表した管制官の交信記録に、着陸やり直しなどの対応を日航機に指示する文言の記載がないことも判明。滑走路に進入した海保機を管制官が把握していなかった可能性があり、警視庁や運輸安全委員会が今後、詳しい経緯を調べる。 国交省関係者は「着陸を許可した滑走路上に別の航空機がいると把握したら、管制官は一般的に何らかの対応を試みる」としている。警視庁は4日も現場検証を継続。安全委も機体の調査を進めるとともに、航空事故調査官が日航の乗務員への聞き取りを開始した。 国交省は3日に交信記録を公表した際に「現時点で管制官の指示は適切と考えている」との見解を示している。