民進党が新党結成を了承 大塚代表「大きな塊で安倍政権に対峙」
民進党は30日、両院議員総会を開き、元民進党議員らを中心に「中道的な新党」「新しい民主党」を結成する方針を了承した。総会後に会見した大塚耕平代表は「今より大きな塊となって、衆参でバランスの取れた政党となって、安倍政権に対峙したい」と述べた。週明けにも立憲民主党、希望の党などに参加を呼びかける。
大塚代表は「安倍政権の不公正で熟議を避ける姿勢を許す訳にはいかない。だからこそ、このタイミングで新党結成を呼びかけた。後半国会の論戦の中で、新党が民主主義を守るために活動できることを目指す」と述べ、森友学園問題などで国会が揺れ動く中での決断の理由を説明した。 新党結成へ向けては参加希望者らで「新党協議会」を設置する。週明けにも元民進党議員らを中心に参加を呼びかけるとし、具体的には立憲民主党の枝野幸男代表と希望の党の玉木雄一郎代表に面談を正式に申し込む。 立憲民主党の枝野代表は30日の定例会見で「合従連衡には与しない」と民進党との合流に否定的な考えを示しているが、大塚代表は「お会いして趣旨を説明する」と語った。 総会の冒頭で大塚代表は「党内にさまざまな意見があることは重々承知している。全員が諸手を挙げて賛成できる案は作りえないことを了解してほしい」と呼びかけたが、4人の議員から「もう少し後のタイミングでもいいのではないか」などと新党結成に慎重な意見が出された。しかし最終的には党大会で「早期に中道的な新党をつくる」とした方針に合致するものだとして議決は取らず、拍手で了承されたという。