台風10号、大雨に厳重警戒 三重で線状降水帯発生
台風10号は31日、紀伊半島沖を東寄りに進んだ。暖かく湿った空気の流れ込みも影響し、東海などで記録的大雨となり、三重県で線状降水帯が発生。岐阜県池田町で杭瀬川が氾濫した。気象庁は9月1日にかけて、関東甲信や東海で、線状降水帯が発生する恐れがあると予測。台風は2日にかけて熱帯低気圧に変わる見通しだが、大雨による土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫に厳重警戒が必要だ。東海道新幹線など交通機関の乱れも続く。 総務省消防庁や自治体のまとめによると、愛知県蒲郡市の土砂崩れで3人、徳島県上板町の住宅下敷きで1人、佐賀県鹿島市で転倒した1人、福岡県築上町の増水した川で1人の計6人の死亡が確認された。鹿児島市で1人が行方不明で、見つかった遺体との関連を調べている。 宮崎市では8月28日に相次いだ竜巻と推定される突風で、住宅計750棟の半壊や一部損壊の被害が判明した。家屋数はさらに膨らむ見通し。 気象庁によると、31日は台風の影響を受けた東海や関東など太平洋側に加え、北海道から東北でも大雨になった。