半導体装置の販売高、7ヶ月連続プラスの理由
日本半導体製造装置協会(SEAJ)が27日発表した日本製半導体製造装置の7月の販売高(速報値、5―7月の3カ月移動平均ベース、輸出含む)は、前年同月比23・6%増の3480億9200万円で、7カ月連続のプラスだった。前月から引き続き中国向けの装置需要が好調だったことに加え、メモリー向けが堅調に推移した点も寄与した。 【一覧表】半導体装置メーカー10社の決算詳細 中国向けは成熟世代を中心に引き合いが強い状態が続く。中国は国内での生産能力強化に動いており、近年堅調な装置需要が続く。 メモリーではDRAM、NANDともに価格上昇が見られる。SEAJは2024年の秋からDRAM投資の回復を見込む。価格上昇に起因する増産投資に加え、性能向上を目指した投資も増えるとする。 SEAJは24年度の半導体製造装置の販売高を前年度比15%増の4兆2522億円と予測している。