新作アニメ『花野井くん』 花澤香菜、少女漫画の“もどかしさ”に「これはたまらない!」恋愛観からアフレコ秘話まで…特別インタビュー
初めてアニメのヒロインを演じたときに言われた言葉に勇気をもらいました
――ティザーPVや実際の映像をご覧になった感想をお聞かせ下さい。 恋というものが何かわからなかったほたるちゃんの視点で物語が進んでいくので、最初はキラキラした高校生活ではなく、彼女のモノローグから始まるんです。そこから花野井くんと出会い、ちょっとずつ画面もキラキラしていきます。ここからなにかが始まって彼女の日常が彩られていくんだなと予感できる映像が素晴らしいなと感じました。 それに、原作で花野井くんの目がキラキラになっている決めカットがあるじゃないですか。そこは原作と同じようにアニメでもめちゃくちゃ強調して表現されていて、少女漫画原作らしいキラキラ感を映像で見られるのが嬉しいです。色の付け方も良かったですし、原作でキュンとした花野井くんのセリフを千晃くんの声で聞けるのはやっぱりいいなと思いました。 ――では、作品にちなんだこともお聞きします。作中でほたるが花野井くんのとある言葉に勇気をもらえたように、誰かに言われて勇気をもらえた言葉はありますか? 私は子役からお仕事をしていますが、声優としては17歳のときに初めてアニメのヒロインを担当することができたんです。でも、自信がぜんぜんなくて……。そんなときに「君は唯一無二の声だからね」と言ってくださった方がいて、その言葉は一番勇気をもらえましたね。子役って本当にたくさんいるので、「君の代わりはいくらでもいるんだから頑張りなさい」とずっと言われ続けていたけど、そんなふうに言われたことがなかったんです。 ※以下、序盤(1話~2話)のネタバレを含みます。ご覧になる際はご注意ください。 ――全部楽しみだと思いますが、特に楽しみにしているシーンを教えて下さい。 先ほど話題に出た、「キスしてもらってみてもいいでしょうか?」と言うシーンですね。「目、つむって」と言って、ほたるちゃんの耳元で「好きかどうかわからないのに、こんなこと許しちゃダメだよ」って言うセリフ、最高!!(笑) ――ここはグッときますね! いいですよね! でも、真似しちゃダメですよ?(笑)これはハードル高いですから。決めゼリフすぎて、千晃くんも緊張したんじゃないかな。ここは絶対に見て欲しいです。 ――普通だったら、目をつむったらOKだと思うじゃないですか。それなのに止めてそんなセリフを言うなんて。 キスは完全に好きになってもらってからしたかったんでしょうね、花野井くんは。順序立てていこうとするのもいいなって思います。 ――逆に、ほたるのセリフで特に好きなものをあげるならどこですか? 雪の中、ほたるちゃんの落とし物を花野井くんが探すシーンがあるんですけど、私だったらちょろいからキュンとしちゃうと思うんです。でも、ほたるちゃんは「バカヤロー!」って言うんですよ(笑)。自分をもっと大事にしなさいと。ここは、ほたるちゃんがどういう子なのかすごくわかるシーンだなと思いました。お母さん的な安心感があるというか、包容力があるというか。高校生のときはこんなふうには考えられなかったな、私は、と思っちゃいましたね。すごく素敵なシーンです。 ――ありがとうございました! 【お知らせ】オタク総研では本インタビュー特集の公開を記念して、ご出演いただいた花澤香菜様の「直筆サイン」プレゼントキャンペーンを実施します!詳細は公式X(@OtakuLabJP)をご確認ください。
花澤香菜さん インタビューショット
Ⓒ森野萌・講談社/「花野井くんと恋の病」製作委員会
オタク総研編集部