新作アニメ『花野井くん』 花澤香菜、少女漫画の“もどかしさ”に「これはたまらない!」恋愛観からアフレコ秘話まで…特別インタビュー
2人のもどかしさや葛藤がよくて、アフレコ現場でも盛り上りました
――恋がわからないほたると愛が重すぎる花野井くんの関係性は、花澤さんから見て正直どう思いましたか? 2人の関係性って花野井くんがグイグイ来てくれたからこそ成り立っている関係だなと思います。(第1話の冒頭で)喫茶店で女の子に水をかけられているのを見るまで、ほたるちゃんは花野井くんの存在自体うっすら知っているぐらいだったわけで、そこから付き合おうってならないですよね。 花野井くんは花野井くんで、好きになってもらうためにはどうしたらいいんだろう? ってものすごく考えて、しかも行動で示してくれて。きっとそこに動かされていったんだろうなって感じがします。 ――ほたるも変化していったと。 花野井くんと一緒にいたら、もしかしたら恋という感情がわかるかもしれない。自分のこともわかるかもしれない。それって普通の恋愛の始まり方とは違いますよね。 ――見ていてもどかしさはなかったですか? 少女漫画って、もどかしいのがよくないですか?(笑) そこでチューしちゃったら物語が終わっちゃうよ、みたいなところがいいんです。しかも、ほたるちゃんは無意識に花野井くんがグッとくるようなことをやっちゃうんです。花野井くんは恋に対してはほたるちゃんよりもベテランだから、そこでグイッといこうとしちゃうけど、「待て待て」と言い聞かせて自制する。その葛藤もすごくいいですね。 ――花野井くんがグイグイ来ているのかと思いきや、実はほたるが無自覚にすごいこと言いますからね。そんなこと言って大丈夫? って思っちゃいます。 そうなんですよ。ガード緩すぎるんですよ(笑)。そのまま行ったら、ギューとかしてもいいとなっちゃう……。やっぱりほたるちゃんにどうやったら好きになってもらえるかを考えるのは大変だと思いました。花野井くんはよく諦めずにできるなって。 ――キスしそうなシーンもありますからね。 本当ですよ。あそこで終わっていた可能性ありますね(笑)。でも、やっぱりほたるちゃんの気持ちを一番に考えるんですよ。それが素晴らしいです。 ――こういう少女漫画のもどかしさとかも、キャストの皆さんで話していたわけですね。 アフレコ現場でめちゃくちゃ盛り上がりました。みんな原作を読んでいるからどうなるか知っているのに、「この2人どうなの?」「花野井くんってどうなの?」「どのキャラと付き合いたい?」って。この作品は1人でニヤニヤするのもいいですけど、友達と一緒にわーわー言いながら見るのもオススメです。 ――花澤さんや久保さんだけでなく、重いのが好きな人は多かったですか? もちろん、好きじゃない方もいました。でも、高校生だからってのは大きいですね。同い年でこれをやられたらどう思うかはわからないですけど、愛を訴え続けてくれるのはありがたい話だと思います。愛情表現って難しくて、付き合った後はなーなーになっちゃうじゃないですか。そうじゃなくて、どんどん深まっていくのはいいなと思います。やっぱり愛されるのはいいなって(笑)。 ――てことは、世の男性たちにも見てもらいたい作品ですね! あ、でも、花野井くんは参考にならないと思いますよ?(笑)あの行動力や愛情表現の仕方は見習ってもいいかもしれないですが。