【値上げラッシュ】お米の高値は来年9月まで続く? 在庫確保したい業者間で米の取り合いも 前年比でキャベツ61%↑ミカン14%↑チョコ29%↑ 来春までにさらに3900品が値上げ見込み
「令和の米騒動」と言われるほど米の価格が高騰した今年ですが、来年はさらに値上がりするかもしれません。 【ガソリン値上がり】ちょっとでも節約したい! 燃費を良くするための“運転方法”を解説
■新米が出回っても高いまま…業者間で取り合いも
今年の夏、スーパーなどでお米が消えました。その後、新米が入ったことで再び店頭に並ぶようになりましたが、価格は高騰したままです。大阪市内のスーパーを取材すると、先週、米問屋から「来月5~10%値上がりする」と通達があったといいます。 (フレッシュマーケットアオイ・内田寿仁社長)「仕入れ値が上がって、我々も売値を上げざるを得ない状態がずっと続いてきている」 お店によると、値上げの背景はこんなところにあるそうです。 (内田社長)「今年の夏の米不足みたいなことが、次の夏に起こらないように問屋も在庫をしっかり抱えておきたいようで、業者間で米が取り合いになって値段がつり上がっている」
総務省が20日に発表した消費者物価指数で、先月の米の価格は去年の同じ月と比べて63.6%上昇し、過去最大の伸び率となりました。 キヤノングローバル戦略研究所の研究主幹・山下一仁氏によると、去年は猛暑などの影響で米の生産量が減少。今年は米の生産量が増えたものの、去年の不作の影響をカバーしきれず、来年9月の新米時期まで価格が下がらないのでは、と分析します。
■野菜もコーヒーも値上げラッシュ!今後の見通しは
米以外の商品も値上げラッシュとなっています。先月の消費者物価指数では、前年同月比でキャベツが61%、ミカンは14.7%、チョコレートは29.2%、コーヒー豆は24.9%上がっています。 帝国データバンクによると、来年1~4月にかけて値上げが見込まれているのは3933品目。これは去年を大幅に上回っています。 プライベートブランドなど安価な代替製品の人気が高まっていること、値上げ後の買い控えが定着したことなどを背景に、今年は積極的な値上げを控える企業が多かったですが、企業努力だけでは対応しきれず来年は値上げに踏み切る企業が増えるとみられています。 (『newsおかえり』2024年12月23日放送分より)