<松たか子>多部未華子、松坂桃李の3きょうだいの“分岐点”を描いた新春ドラマ 自身の人生の分岐点は「ロンバケ」だった!
「土井さんは待ってくれるというか、見守りながらも、私たちを引っ張ってくださいます。誰も傷つけずに、かといって何も言わないわけではなく、我々俳優に限らず、スタッフの方たちにもさりげなく教えていて。現場で生まれている芝居を見つめていてくれる。心から信頼のおける監督です」
野木さんに対しては、「私は初めて出演させていただきました。脚本を読んだときは、すごく面白くて、そして感動しました」と語る。「本読みをしたときに初めてお会いして、そのときに『“当て書き”(松さんをイメージしてキャラクター造形すること)ですから』といわれた」という。
演じる葉子は「地に足が着いた人というか、一所懸命に働いて、非常にちゃんとした人というか、しっかり生きてる人」と表現する。
「自分が演じて説得力というか、こういう人物として居られるかなって。すごく難しいなと、最初に脚本を読んだときに思ったのを覚えています。このお話は大きな事件とか、裏切りとか、どんでん返しみたいのがあるわけではないんですが、とても感動して、こういうドラマを作ろうとしている現場に参加できることは、とても幸せだなと思いました」と振り返る。
さらに「葉子は端から見れば、いろいろ背負って大変ね、とも思われそうな女性ではあるんですが、そこを分かってって他人に言う人ではなくて、そんなことは百も承知で今日をどう生きようかという考えに転換していけるような人かなと。役柄の仕事上、(作家のような)演じるのが上手な人を相手にしてる人なので、私自身が葉子を演じていることがチラチラ見えてしまうと、ちょっと邪魔だなみたいなことは思っていたんです」と明かした。
◇3きょうだいは「居心地が良かった」 星野源演じる作家とは「相性がいい」?
物語の中心となる3きょうだいを演じる多部さんと松坂さんとの共演については「とても楽しみでした」と笑顔で語る。
「多部さんと映像で共演するのは初めて。2023年に長丁場の舞台で一緒だったんですが。舞台上で関わる場面が割と少なかったので、今度ドラマで一緒で、きょうだいだし楽しみだねと思ってたんですが、ふたを開けたらすぐ釜山に行っちゃう(笑)。松坂さんとはまったく初めてで、松坂さん演じる潮と行動を共にする場面が多かったのですが、やっぱり2人共、本当に最高の妹であり、最高の弟であり、撮影中も3人でどうしましょうと話した記憶がない、話す必要がないぐらい、お二人とも居心地の良い俳優さんたちで、本当に楽しかったですね」