子どもがやさしい子に育つ「親の魔法の言葉」
「優しく、思いやりのある子に育ってほしい」…親であればだれもが我が子に願う事です。 【画像】「子は親の鏡」作者・ドロシーさん来日の様子 子どもは、自分自身の親から優しさや思いやりを学びます。 ドロシー・ロー・ノルトさんは、詩、「子は親の鏡」にて、「やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ」と記しました。 この一文のより詳しい解説を、ドロシーさんの著書、『子どもが育つ魔法の言葉』より抜粋してご紹介します。 ※本稿は、ドロシー・ロー・ノルト著、レイチャル・ハリス著、石井千春訳『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP研究所)から一部抜粋・編集したものです。
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
人を思いやるとは、どのようなことでしょうか。人を思いやることと、表面的な礼儀とは違います。礼儀正しく振る舞うことで相手を敬っているように見せかけることはできますが、それは本当の思いやりではありません。子どもは親の姿から、人を思いやる気持ちを学びます。親が、家族を思いやり、敬う気持ちを持っていれば、子どもはそんな親の姿から、本当の意味での思いやりの心を学ぶのです。 人を思いやるとは、その人を敬い、やさしくすることです。それは、毎日のちょっとした仕草に表れるものです。夫婦が互いに敬い合い、子どもにもやさしく接していれば、子どもは自然にそれを学びます。人を思いやることは、ありのままのその人を受け入れ、その人の気持ちを尊重し、ときには自分の気持ちよりも優先させることなのです。 子どもが、たとえば動物と遊んでいたり、弟や妹の面倒をみたりして、思いやりを示したとしましょう。そんなときには、親は必ず誉めることです。そうすれば、子どもはやさしい心を伸ばしてゆきます。 人に対する思いやりの心は、わたしたちが生きているかぎり常に学ぶべきものです。わたしたち親自身も、ときには、家族に対して思いやりに欠けることをしてしまいます。そんなときには、率直に謝り、反省しなくてはなりません。そうすれば相手も許してくれることでしょう。子どもは、そんな親の姿から、人を思いやるということは終生学びつづけることなのだと知るのです。