【阪神・秋山と一問一答<上>】「私がおるやん」…決断を最初に伝えた妻から掛けられた言葉に感謝
阪神・秋山拓巳投手(33)が15日、兵庫県西宮市内で引退会見を行った。会見場に姿を現し、着席した瞬間から涙を抑えきれず「もう泣いちゃってますが、15年間、たくさんの思い出があるので、今日はしっかりと話せたらなと思っています」と語り、一つ一つ丁寧に質問に答えた。以下、秋山のテレビインタビュー。 ――引退を決意した今の思いを聞かせてください 「そうですね、当たり前に野球をやってきた15年間だったので、すごく寂しくなるな、というのが今の思いです」 ――引退を決意された理由は 「やっぱりここ数年、ヒザの痛みに苦しんでいて、何とかもう一度、1軍で…という思いでやってきていましたけど、やっぱりファームで過ごしていく中でも、なかなか状態が上がってこず、ここ数年、結果も出すことができていなかったので、ここまでかな、と決断しました」 ――何度も這い上がってくる姿が印象的だったが、今回は厳しい感じだったか 「決断するまであきらめず、何度も這い上がってこられたので、もう一回、という気持ちで頑張っておりましたが、もう限界かなと感じました」 ――15年間の現役生活を振り返って 「本当にもう、あっという間で、あっという間の15年間かなと思いますけど、その中でも楽しい思い出も、つらい思い出もたくさんできた15年間だったかなと思います」 ――一番楽しい思い出は 「本当に野球が好きだったので、15年間一度も野球に対して嫌にならずに、好きな…15年間大好きな野球ができて良かったなと思います」 ――しんどかったなという思い出は 「やっぱり、心と体が一致してこなくなって、思うような動きができなかったというのがここ数年、続いてて、それでも、どうにかしたいと思ってリハビリを続けてやってこられたのは一つ、誇りかなと思います」 ――引退を最初に伝えたのは誰 「妻に一番最初に伝えて、ずっと応援してくれていたし、これからの人生も“私がおるやん”と言ってもらって、またさらにそれで頑張っていきたいなという気持ちになりました」 ――両親にはどういった形で伝えたか 「プロに入ってからは自分の決断を尊重してくれる両親だったので、“よく頑張ったやん”“お疲れ様”“これから頑張るんやで”という話をいただきました」 ――高校時代から沸かせた甲子園はどんな球場だったか 「やっぱり高校野球の時も声援をもらって、球場全体がタイガースファンに囲まれていて、すごい歓声、声援を感じられる球団で、球場で、そこをホームとしてやれたので、本当に大好きな球場でしたし、ホームとしてやれたという、充実した15年間だったと思います」 ――現役生活で一番印象に残っている試合は 「やっぱり1年目の、初めて甲子園で完封した試合というのはすごく今でも覚えています」 ――一方で悔しかった思いは 「やっぱり2軍生活は本当に長かったので、なかなか1軍で長い間、活躍することもできなかったですし、その中でもやっぱり去年、優勝の輪に加われなかったというのは、僕の野球人生の中で本当に悔しかったです」