憧れの1台を手に入れるチャンス! シェクター、1979年のF1制したフェラーリ312 T4や6輪ティレルP34などを競売に出品
1972年から1980年までF1ドライバーとして活躍し、1979年にF1ドライバーズチャンピオンに輝いたジョディ・シェクターは、5月11日に開催されるRBサザビーズのモナコセールに、プライベートコレクションから12台を出品。その中には1979年のチャンピオンマシンであるフェラーリ312 T4を含む7台のグランプリカーが含まれている。 【動画】なんてこった! ルクレール、フェラーリ『312B3』デモランでクラッシュ 注目ロットである312 T4は、フェラーリ創設者エンツォ・フェラーリが存命中にドライバーズタイトルを獲得した最後の跳ね馬。オークションに出品されるシャシー番号040のこの個体は、製造された5台の312 T4のうちの4台目で、シェクターのみがステアリングを握りベルギーGPとモナコGPで連勝を挙げた。また、シェクターはこの年、フェラーリのホーム戦イタリアGPでチームメイトのジル・ビルヌーブを従えて1-2フィニッシュを達成し、この年のフェラーリのコンストラクターズタイトル獲得にも貢献した。 シェクターは1982年にチームから312 T4を購入。現在では445万ポンド(約8億4000万円)から500万ポンド(約9億4300万円)の価値があると予想されている。 またシェクターはマクラーレンM19Aもオークションに出品。シェクターはこのマシンに乗って1972年アメリカGPでF1デビューを果たし、9位入賞を果たした。このマシンではデニス・ハルムやジャッキー・オリバー、マーク・ダナヒュー、ピーター・レブソン、ブライアン・レッドマンもドライブした。 そしてシェクターのプライベートコレクションからは、有名な6輪のティレルP34が出品リストに並んでいる。この個体は未使用のシャシー番号8を使用して2000年代に製造されたモノだが、シェクターは実際に別個体のP34を駆り1976年のスウェーデンGPで1勝を挙げ、それ以外でも4回表彰台に登った。 F1マシンでは、1973年のマクラーレンM23、1975年のティレル007、シェクター自身が1977年のドライバーズランキング2位に輝いたハーベイ・ポスルスウェイト謹製のウルフWR1も出品される。 F1マシン以外では、F2マシンである1972年マクラーレンM21と1973年ロンデルM1、F3マシンの1971年メルリンMk21がオークションにかけられる。 その他にも、彼が1970年イギリス・フォーミュラ・フォードを制した1969年メルリンMk11a、1973年SCCA L&Mを制したフォーミュラ5000マシン・トロイT101、1961年と1963年のタルガ・フローリオに出場したアルファロメオ・ジュリエッタSZも出品される。 12台に及ぶロットの合計見積もりは1090万ポンド(約20億5400万円)に及ぶと見られている。
Matt Kew