勝ち続ける自民党、もう政治は変わらないの?西田亮介氏「政治の社会学」を語る!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
幸せに生きるために政治があるはず。どう心を持てばいい?
例えば、1993年選挙では自民党から分裂した政治家たちの動きがあり、細川政権につながるというダイナミックな動きがありました。 MC伊藤「改革と、政党の政権交代が結びつかないのはなぜでしょう?」 しかし、小選挙区・比例代表並立制では組織の後押しがとても重要になります。地方議員の支援も必要です。自民党を離れて、そうした支援がなくなるのは「怖くてしょうがない」だろうと、西田氏は政治家の心の動きを推し量ります。 自公連立が続く中、地元の人も、立候補者を応援するというだけでなく、自民党候補だから支える、という応援姿勢があるでしょう。 「それがなくなってしまうという条件のもとで、自民党から飛び出して選挙を戦う『ちゃんとした』政治家はもういないんじゃないかと思いますね」と西田氏は寂しそうに語ります。 一方、「支持政党なし」に傾いてしまう有権者には、政治が変わらないという諦めがあるのでしょうか。 西田氏は、「政策に国民の考えが反映されていると思うかどうか」という質問に対して、「昭和から現在に至るまで、一貫して『反映されていない』の回答が『反映されている』を上回っている」という内閣府の調査結果を紹介。国民が主観レベルでそう感じるならば、投票に無力感を覚えるのは無理もないだろうと推察します。 また、同じ内閣府の調査では、2010年代以降、「世の中に満足している」という回答が、「満足していない」を上回るようになっているとのこと。 世の中に満足していていて、かつ政治には諦めているという状態が「何をやっても我々の声は政治にとどかない、無駄」という諦めを育て、投票行動の低下につながっている。それが、現代の日本社会における「政治の社会学的問題」だ……と西田氏は唇を噛みます。 MC伊藤「このままの状況だと、解散総選挙があっても、与党有利に変わりない?」 政治や、政治が選ぶ政策は、我々の生活やビジネスに深く関係しています。暮らしの背景には必ず政治があるのです。次の総選挙に間に合わないとしても、変わるポイントは2点あると西田氏は説きます。 ・野党がひとつにまとまることができるか? ・民主党系の政党は信頼されていない。大きな連立を作る、別のまとまり方が必要ではないか。キーワードは子育て・無償化?