65周年記念ツアー真っ最中!「吉本新喜劇」座長アキ&千葉公平インタビュー
――そこは時間とお金を使って、わざわざ劇場へ足を運んでくださるお客さんへの責任もありますし。 アキ 「ほんまにそうなんです。家族でNGK(なんばグランド花月)に来てくれてはりますけど、旅費、宿泊費、食費…なんぼかかんねんって話でしょ。そう考えるたら、スベる時間はいらない。プロ集団なんやからちゃんと考えんとって思いますよね」 千葉 「…あの…誰のことを言ってるんですか?(笑)」 アキ 「あはは! これは今、千葉が一緒におるから言えることなんです。千葉なんて、4年でいろんな人を抜いて今の位置まで来ている。やからうらやましがられたり、ねたまれたりもしてると思うんですよ。中には、なんで千葉さんばっかり仕事あるんやろって思ってる人もおるかもしれない。けど、仕方がないんですよ。だって、千葉は舞台でちゃんと結果を出していますから」 千葉 「わ、うれしい!」 アキ 「僕との絡みもそう。なんで千葉さんばっかり使うんです? って思っている団員もおるかもしらんけど、あの絡み、ほかに誰ができる? って。いやいや、出てるやん、結果が。仕方ないわ、そういう世界やからって思います。僕にもかわいがってる後輩はもちろんいます。けど、それとこれとは別。舞台は好き嫌いじゃなく、実力がある人が選ばれる場所ですからね」 千葉 「そう言ってもらえてうれしいです。けど最近、肩こりが重いのは恨みかなって心配になりました」 アキ 「それ、ほんまにあるで」 千葉 「(笑)。アキさんも新喜劇に入った当初はそうだったんじゃないですか?」 アキ 「そう。俺もめっちゃ嫌がられてた」 千葉 「すっちーさんや小籔(千豊)さんとかもそうだったんでしょうね。でも、元々コンビでネタをやってきた人が、新喜劇に刺激を与えるのはすごくいいことですよね」 アキ 「そうやね。小籔もすっちーも同じようなこと言うてたしね。やから、面白い人にはどんどん新喜劇に入ってきてほしいです」 千葉 「若手の刺激になることはもちろん、僕らの刺激にもなりますからね。で、世界に認められる劇団になりたいですね。最近、芸人だと、とにかく明るい安村くんとか渡辺直美ちゃんが世界で活躍しているじゃないですか」 アキ 「僕もね、12~13年前くらいから海外に挑戦してみたいって言うてたんです。新喜劇に入ってからは、座長になったらやってみたいことをいろいろと考えていて。今、座長になって1年半くらいなので(やりたいと思っていたことは)まだ絞りながらやっているんですけど、この10年の思いを仕掛けていきたいなと。ここからはその準備にも入っていきたいですね。特に、今年は大谷翔平選手が歴史に名を残す選手として活躍していて、日本、ジャパンが注目されている。来年は大阪・関西万博もあっていい流れの中にいるので、新喜劇ももっともっと注目されるように盛り上げていきたいですね」