【リハビリテーション】腕が上がり、手指が開く人の訓練法! STEP3から厳選紹介!
“正しい訓練”でおこなえば、手の機能はUPする! 脳卒中後遺症である運動マヒは、発症から6ヵ月たつとマヒの改善がほとんど見込めなくなるといわれています。上肢のリハビリテーション治療で一番大切なことは、マヒのレベル(程度)にあった正しい訓練法です。マヒがよくなるには順番があります。『腕が上がる 指が動く 脳卒中によるマヒのためのリハビリテーション・ハンドブック』より、患者さんがより自主的に取り組みやすいようにマヒのレベルにあわせた段階ごとの訓練法を紹介します。 【簡単チェック!】マヒの段階をセルフでチェック! あなたに最適な訓練方法 マヒの段階はこちらでチェック:arrow_forward:簡単2ステップでチェック! 前編はこちら<腕は上がるが、手指を開けない人のためのリハビリテーション訓練法! STEP2から厳選紹介!>
STEP3 腕と手を滑らかに動かすために
肩・肘・前腕・手首の滑らかな動きを獲得する運動や、指先で物を固定する力や細かく指先を動かす能力を高める運動を紹介します。 ●手首の運動(介助なし) 手首の動きを促し指を伸ばす筋力を高めます。ゆっくりと手首の動きを意識しておこないます。目安 :20回 ●前腕の運動(介助なし) 前腕の動きを滑らかにする運動です。ゆっくりおこなうことで、手首の動きも高めます。目安:20回
肩と手指の左右運動(片手)
前後運動と同様に手指・肩・肘の操作性を向上させて、肩・肘の滑らかな動きの獲得をめざします。目安:20回
新聞紙丸め(伸ばす)
新聞紙を丸め、広げることで、指のにぎり・開きの滑らかな動きを獲得します。さらに、手首や肘の動きも促します。目安:20回
安保 雅博(東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座主任教授)