【MLB】タイガース・ブリセーニョがアリゾナ秋季リーグのMVPに選出 32年の歴史で初めての三冠王
日本時間11月17日、今年のアリゾナ秋季リーグの各アワードが発表され、MVPにはホスエ・ブリセーニョ(タイガース)が選出された。「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでタイガースの9位にランクインしているブリセーニョはベネズエラ出身の20歳の捕手兼一塁手。今回のアリゾナ秋季リーグではスコッツデール・スコーピオンズの一員として25試合に出場し、打率.433、10本塁打、27打点、OPS1.376と打ちまくり、リーグ史上初の三冠王に輝いた。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ アリゾナ秋季リーグは1992年にスタート。各球団から未来のスター候補生が集まり、実際に各球団の主力選手のなかにはアリゾナ秋季リーグを経験している選手も多い。32年の歴史(2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で中止)を持つアリゾナ秋季リーグだが、三冠王に輝いたのは今年のブリセーニョが史上初めてである。 三冠王を達成したブリセーニョは「信じられない気持ちだよ」とコメント。「まさか自分が成し遂げるなんて思ってもいなかった。でも、シーズンが進むにつれて、チャンスがあるんじゃないかと思い始めた。そして、こうして達成することができたんだ」とシーズンを振り返った。 ブリセーニョは2022年1月にタイガースと契約。プロ3年目の今季はマイナーA級で40試合に出場し、打率.278、2本塁打、22打点、OPS.758と目立った成績は残せなかった。しかし、アリゾナ秋季リーグで予想外の大爆発。これをきっかけに自慢の打撃力をさらに伸ばし、今後数年以内にメジャー昇格を果たすことが期待される。 なお、MVP以外のアワードでは、ニコ・カバダス(エンゼルス)が最優秀攻撃選手、アンドリュー・ペインター(フィリーズ)が最優秀投手、アンドリュー・ピンター(マーリンズ)が最優秀守備選手を受賞。ブレイクアウト・プロスペクトにはケイレブ・ダービン(ヤンキース)が選ばれ、最優秀リリーバーはルイス・メイ(レッズ)が受賞した。 過去にアリゾナ秋季リーグのMVPを受賞した選手には、ノーラン・アレナド(2011年)、クリス・ブライアント(2013年)、グレイバー・トーレス(2016年)、ロナルド・アクーニャJr.(2017年)、ロイス・ルイス(2019年)などがいる。