佐々木朗希にド軍は「理想的ではない」 元GMが反対する理由は“大谷翔平”「発展途上の投手にとって最良ではない」
果たして、「令和の怪物」にとってふさわしい拠点はどこか。去る11月9日にロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を容認された佐々木朗希の動静が米球界の注目の的となっている。 【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希の広島戦のピッチングの映像 今オフの米球界の移籍市場はフアン・ソトをはじめとする多くの大物選手たちがFA。例年以上の盛り上がりを見せる中で、日本からのメジャー参戦を決意した佐々木も“主役級”の扱いを受けている。 さまざまな噂が飛び交う中で、現時点で最有力候補とされるのは、24年シーズンにワールドチャンピオンとなったドジャースだ。30球団で最多の約250万ドル(約3億8550万円)のボーナスプールを保持するスター軍団は、佐々木がポスティングの第1次申請期限で、ボーナスプールがリセットされる12月15日までに公示すれば、必然的に獲得権利を得る。 ただ、佐々木のドジャース入りを疑問視する識者もいないわけではない。かつてレッズなどでGMを務め、米球界の移籍事情を熟知するジム・ボウデン氏は、米メディア『The Athletic』のコラム内で「ドジャースはササキにとって理想的な場所ではない」と断言。その理由を次のように記している。 「ロサンゼルスではオオタニとヤマモトの影に隠れてしまう。すでにヤマモトはオオタニと同じチームにいることで、ある程度の経験をしている」 現在23歳の佐々木が年俸調停権を得るのは28年。さらにFA権を得るのは30年のオフまで待つ必要があるため、収入を最大化するには戦略が必要となる。そのために「スポンサーの後押しがいる」とするボウデン氏は、ドジャースに行けば、話題性が薄まるのではないかと懸念を示した。 では、ボウデン氏が「理想的」と考える佐々木の移籍先はどこか。「彼がどこと契約しようとも注目されることは間違いないが、ドジャースのような球団が受けるレベルの注目は、若く、発展途上の投手にとって最良の状況ではない」と強調した上で、こう論じている。 「私が聞いているところによると、ドジャースよりもパドレス、レイズ、メッツ、ブレーブスがササキと契約する可能性が高い。他にも候補に挙がるチームがいくつかあるだろう」 前途有望な23歳を欲する球団は引く手あまた。その中で佐々木陣営がどのタイミングでポスティングを公示するかも交渉のカギとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]