「70歳代・ひとりの老後」貯蓄額中央値は500万円、国民年金は平均約5万円。老後どうやって暮らす?
物価上昇に備えた老後対策
現在の日本は、利息がつかない低金利時代です。銀行預金に置いておくと、物価上昇によってお金の価値が目減りしてしまうことにつながります。 もし仮に物価上昇率3%が30年間続くと、1000万円のお金の価値は30年後には400万円程になってしまうのです。 こういった物価上昇からお金の価値を守っていくためには、資産運用を行うことが有効です。 投資は元本割れの可能性がありますが、投資の基本である「長期・積立・分散投資」でじっくりと投資をすることにより、堅実にお金を増やせる可能性が高くなります。 国もNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ)といった税制優遇の恩恵を受けられる制度を用意してくれているので、そういった制度を活用すると初心者でも始めやすいでしょう。
【ご参考】70歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
・金融資産非保有:26.7% ・100万円未満:5.8% ・100~200万円未満:4.3% ・200~300万円未満:4.1% ・300~400万円未満:3.3% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.6% ・700~1000万円未満:5.1% ・1000~1500万円未満:8.6% ・1500~2000万円未満:5.3% ・2000~3000万円未満:8.2% ・3000万円以上:17.3%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)5月分」 ・総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表2023年」
菅原 美優