「おばあちゃんち行く」迷子かも 小5を保護したコンビニ店員3人
【香川】保護者を伴わず1人でコンビニに来た小学5年生の男の子を、迷子の可能性があるとみて無事に保護したとして、高松東署などは17日、デイリーヤマザキ高松西植田町店(高松市西植田町)の従業員3人に感謝状を贈った。 【写真】感謝状を受け取る馬場幸子さん=2024年6月17日午後4時6分、高松東警察署、木野村隆宏撮影 表彰されたのは、梶原央子(てるこ)さん(70)、井上幹男さん(65)、馬場幸子さん(61)。男の子が来店した4月27日は3人で店番をしていた。 昼前ごろ、男の子が1人で来店し、レジにいた梶原さんに「おばあちゃんちへ行きたいから、財田に行く道を教えてほしい」と尋ねた。店から三豊市財田町までは30キロ以上。梶原さんが話を聞くと、親には「遊びに行くとだけ言った」という。 保護者もどこへ向かうか知らない中、子どもが歩ける距離ではないと梶原さんは心配になった。当時、男の子は家の電話番号を知らず、お金も持っていなかったという。 梶原さんは、井上さん、馬場さんと相談し、速やかに警察に通報。その電話中、馬場さんは男の子の話し相手をし、井上さんはお店の業務を担った。来店から通報まで15分ほどの出来事だった。 高松東地区防犯協会と高松東署からの感謝状を受けとった馬場さんは「このコンビニを過ぎるとしばらく店がない。ここで気づけてよかった」と振り返った。(木野村隆宏)
朝日新聞社