20年の時を経て「公安9課の存在意義」が覆った?2月3日“笑い男事件”当日に『攻殻機動隊SAC』監督が思い語る
初見の若い視聴者が何を思うか、興味津々
最後の質問として、作品に初めて触れる10~20代の人たちへのメッセージについて問われると、「逆にこの作品を観たときにどう感じたのか知りたいですね」と回答。「古臭いものに見えて全然ピンとこないのか、あるいは何かはリンクするものがあるのか。逆に僕が問うてみたいと思います」と好奇心を覗かせた。 最後にファンへのメッセージとして、「20年も経った作品のエピソード(笑い男事件)をこれだけ多くの人が覚えてくださっていることに感動しました。今日はどんなお客さんに来ていただけるのかとか、ドキドキしながら渋谷に来ました。(作中のモデルの)舞台になったスタバを見たんですが、ちょっと予想とは違っていました(笑)」会場もつられて笑いつつ、「長く作品を観ていただけるのは、本当に作り手冥利に尽きます。今日のこの日を一緒に共有できたことを感謝しております。皆さん、足を運んでいただきありがとうございました」と締め括り、観客から盛大な拍手を受けて本イベントは大盛況の内に幕を閉じた。
『攻殻機動隊 STAND ALONE CONPLEX The Laughing Man』作品情報
『攻殻機動隊』は、脳を外部と直接つなぐ「電脳化」技術や、「義体化」と呼ばれる肉体をサイボーグ化する技術が普及した日本で、犯罪を察知し、被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活躍を描いた物語。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』は、TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』全26話を“笑い男事件”を中心に新作カットや新規アフレコを追加した総集編OVA作品。(2005年制作) 2024年におきた”セラノ・ゲノミクス社”社長アーネスト・瀬良野氏の誘拐に端を発するマイクロマシンメーカー社長誘拐身代金要求企業テロ事件、通称“笑い男事件”。未解決のまま6年が過ぎていたある日、公安9課トグサの元に”笑い男事件”を追っている刑事山口から「すぐに会いたい」との連絡が入る。が、その連絡後すぐに肝心の山口は事故死してしまう。数日後、インターセプター不正疑惑に関する警察の会見中継中に“笑い男”からの犯行予告が入る・・・。ふたたび姿なきハッカー“笑い男”が動き出す。 原作・協力:士郎正宗/企画:石川光久、渡辺 繁/監督:神山健治/演出:河野利幸/作画監督:後藤隆幸/キャラクターデザイン:下村 一/メカニカルデザイン:寺岡賢司、常木志伸/美術監督:竹田悠介/美術設定:加藤 浩/色彩設定:片山由美子/特殊効果:村上正博/編集:植松淳一/撮影監督:田中宏侍/3D監督:遠藤 誠/音響監督:若林和弘/音楽:菅野よう子/制作:Production I.G/製作:攻殻機動隊製作委員会(Production I.G、バンダイビジュアル、BANDAI ENTERTAINMENT,INC.、電通、ビクターエンタテインメント、日本テレビ、徳間書店、MANGA ENTERTAINMENT,INC.) 他 草薙素子:田中敦子/荒巻大輔:阪 脩/バトー:大塚明夫/トグサ:山寺宏一/イシカワ:仲野 裕/サイトー:大川 透/パズ:小野塚貴志/ボーマ:山口太郎/タチコマ:玉川紗己子(現:玉川砂記子) 他 ©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会z
オタク総研編集部