【新型コロナ】ワクチンに続いて中和抗体薬も“大量廃棄” 約162万人分を処理へ 厚労省
新型コロナ感染予防で大事なことは?
編集部: 新型コロナをめぐっては変異株の「KP.3」などの影響で感染が拡大しています。改めて感染予防で大事なことについて教えてください。 郷先生: あまり報道されていませんが、現在の感染状況は過去と比べてより強く広範囲に拡大しています。KP.3の感染力が非常に強いことに加え、室外が暑いことから締め切ってエアコンを効かせた室内に閉じこもって感染が拡大するという面もあります。 デルタ株と比べて重症化率は下がっていますが、それでもこれだけ感染者数が増加すると、医療機関で対応困難な数の重症者が発生するでしょう。 沖縄では医療崩壊手前状態にもなっているので、ほかの都道府県も含めてより一層の感染対策をおこなう必要があるでしょう。手洗いうがい、マスクを含めた咳エチケット、こまめな換気など基本的な感染対策が重要です。
まとめ
厚生労働省は、新型コロナウイルス治療用の中和抗体薬約162万人分を廃棄する案を専門家委員会に示し、了承されました。一方、抗ウイルス薬については、厚生労働省で約435万人分の保管を続けるそうですが、使用期限を迎えたものは順次廃棄する方針となっています。
【この記事の監修医師】 郷 正憲 先生(徳島赤十字病院) 徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
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