韓国の国民的歌手ソン・シギョンが“新人の気持ちで頑張れる”日本活動のモチベーションとは
中国人、韓国人、日本人、みんな違うから面白い
――これは不勉強で今まで知らなかったのですが、過去のインタビュー記事に「全国のイオンモールで握手会とミニコンサートをやった」と書かれていて衝撃を受けました。ソン・シギョンさんがイオンモールに?! と。 こういう時って想像では、なんかショッピングモールの中の舞台でわけわかんない背の高い人が頑張って歌ってて、通り過ぎる人たちが「え、誰?」って注目してみんなファンになるって感じしない? でも、現実は違いますよね(笑)。いや、モールで歌うのは全然いいんだけど、CDを何枚も買ってくれてるのに日本のファンは謝るから。握手するために、それだけのお金を払ってくれてるのに「何回も来てごめんなさい」って。 ――確かに、日本人はついつい謝りそうですね。 これは韓国人と日本人の違いの話なんですけど、以前、ファンと握手してサインして一緒に写真も撮るイベントをやりました。みんなすごい並んで2時間ぐらい待ってくれて。 ファンの皆さんも僕もだんだんと疲れてくるじゃない? そういう時、日本の方はいつも「お疲れですよね? すみません……」、こういう言い方をするんですよ。でも韓国人は違う、強い言葉で文句を言います。一人、韓国の方がいて、「じゃあ次の方~」って呼ばれて入りながら「どんだけ待たせるんだよ!」って韓国語で言ってきたんですよ。 もう、それがすごい面白くて。僕が「韓国人だよね」って言ったら向こうも「はい」って言って、2人で笑ったんです。あなたが初めてですよ、これだけみんな大変で疲れてるのに文句言ったのはあなただけだって。でも、そういう時でも日本人はあんまり文句を言わないですよね。 ――確かに。ただ、待つ時間も楽しいと思う人も多い気がします。行列が長いということはそれだけ人気があるという証拠ですし。 僕は待つのは大っ嫌いです(笑)。中国人、韓国人、日本人、みんな全然違うから面白いです。あくまで僕の主観ですが、中国人はバーンとひとこと文句言ってあとは忘れる。韓国人は追いかけてなんか文句言う。日本人は我慢する。 あと、日本人はいつもすごい静かですよね。すごく礼儀正しくて、いつも遠慮する、慎む。でも飲み会ではうるさい(笑)。ハメを外してに賑やかに騒いで、次の日には「昨日はすみませんでした~」ってまた静かになる。韓国人はいつも賑やか。どっちがいいかってことじゃなくて、みんな違うし、それぞれが魅力ですよね、うん。 ――コンサートでの反応もやっぱり違いますか。 いや本当に、コンサートで日本に初めて来た時は、ああ僕はダメだなと思いました。(客席が静かすぎて)みんな寝てるんじゃないかなって。舞台袖に下がってスタッフに「僕、ダメですよね」って言ったら「え、何をおっしゃいますか」って。「だってなんの反応もないじゃん」って言ったら「いや、みんな今すごい感動してるんですよ」って言われて、え、そういうもんなのか?! って思いましたよ。
ソン・シギョン
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