裏金や女性問題で議員辞職した宮沢博行氏 次期衆院選に無所属で出馬へ「熟慮を重ねて決意」(静岡3区)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
石破新総裁の“解散表明”を受け、県内の立候補予定者たちの動きも慌ただしくなっています。静岡3区では、裏金や女性問題などを理由に衆院議員を辞職した宮沢博行さんが、無所属での出馬を表明しました。 磐田市や掛川市など5市1町が選挙区となる衆院静岡3区。元自民党の宮沢博行さんは、30日午前に磐田市で会見を開きました。 (宮沢博行氏) 「大変多くの皆さま方にご迷惑をおかけしたことを、あらためてお詫びします。誠に申し訳ございませんでした」 冒頭は、議員辞職の理由となった裏金問題やパパ活不倫疑惑の謝罪から入りました。 いまから5か月前…。 (宮沢博行氏) 「私の不祥事が重なりまして、これは責任を取り、けじめをつけなければならないと判断し、本日辞職願を提出したところです」 裏金問題では、3年間で132万円のキックバックを受けたことを明らかにした宮沢氏。ことし4月に、週刊誌に妻ではない20代女性との同居が報じられるなどして、突如、議員を辞職しました。 (宮沢博行氏) 「欲を抑えきれなかった。それに負けてしまった。そこは反省し続けなければいけない」 当時は、今後の政治活動に関しては、「全くの白紙」などと話していましたが、30日、衆院選に無所属で出馬することを表明したのです。 (宮沢博行氏) 「(支援者から)お叱りをいただいたが、頑張れ、もう一回挑戦しろ、そういう声を多数いただいた。熟慮に熟慮を重ねて、今回の衆議院選挙に出馬をする決意を固めた」 出馬の検討を始めたのは、7月末からだったといい、地元の発展や、政治改革をしたいと訴えました。 一方で、禊が済んだかと問われると… (宮沢博行氏) 「-今回の選挙を通じて、そういったものの有権者の判断があろうかと思います。ですから、禊は済んだ ではなく、まさにこの戦いが禊だと私は思っている」 今回、自民党の公認候補ではなく、「無所属」での戦いとなり、厳しい戦いになるのではないかという質問には… (宮沢博行氏) 「とにかくやらなければいけない。その使命感があるので、票読みとかいろいろなこと考えていたら、この決断はできない。やるだけです」 一方、かつての同志からは厳しい声が。 (井林辰憲 自民党県連会長) 「立候補されるのはご自由だと思います。ただ一方で、自民党にこれだけ迷惑をかけて離党した人が同じ選挙区で出るのは、申し訳ないが、宮沢さんには自問していただきたいと思う」 宮沢さんが辞職・離党した自民党からは、元掛川市議の山本裕三さんが出馬を予定しています。 29日は、磐田市内で行われたお囃子の発表会を訪れて、挨拶をしていました。 (山本裕三氏) 「急ピッチで支度をしている。ただ時間があまりにもない。挨拶に回り切れていないところもある。その点は悩んでいる。ただ時間がないのは、すべての候補が同じ条件。その中でどれだけ頑張るか」 また、前回選で宮沢さんを下し、小選挙区で当選した、立憲民主党の現職・小山展弘さん。 (小山展弘氏) 「富国有徳の国・日本を作っていく。豊かさを感じられる、品格のある、そして技術開発や研究開発文化力の高い日本を目指していく」 衆院選に向けては、後悔することがないよう準備を進めていくと、決意を新たにしていました。 (小山展弘氏) 「他の候補者の方どうこうではなく、自分自身が訴えたい、申し上げたいことを精一杯訴えていきたい」 また、日本維新の会から出馬を予定している釜下由佳子さんは、衆院選が初めての選挙になります。29日は、掛川駅前で、政治改革の必要性を訴えていました。 (釜下由佳子氏) 「すべてが課題です。選挙が初めてなので、周りの方の力を借りながら。私一人では選挙はできない。がんばっていきたい」