【もやし】ひげ根がついたままで食べても大丈夫?取ったほうがよい時のポイントは?管理栄養士が回答
使い勝手がよく低価格で家計を助けになる「もやし」。ひげ根はどうしていますか?取るのが面倒でそのまま使って料理する人もいれば、綺麗に取ってから使うという人もいるでしょう。そもそもひげ根は食べても大丈夫なのかを、もやしの栄養とともに解説していきます。 <写真>【もやし】ひげ根がついたままで食べても大丈夫?取ったほうがよい時のポイントは? ■もやしの栄養とは もやしは安く手に入り、あると便利な食材です。もやしは栄養がないとよく耳にしますが、実はそんなことありません!もやしにも栄養があるということを解説していきます。もやしは豆などの種子から発芽したものです。 ■■食物繊維 もやしは水に溶けにくい不溶性食物繊維が豊富に含まれています。腸の中で水分を吸い込んで膨らみます。その働きによって腸を刺激し便通を促してくれます。低カロリーで満腹感を感じやすいためダイエットにもオススメです。生活習慣病の予防にも期待ができます。 ■■ビタミンC コラーゲンを作り出すはたらきがあります。強い抗酸化作用がありストレスから身体を守ります。ホルモンの合成を促進したり、鉄の吸収を助けたりメラニン色素の沈着を防いでくれるはたらきがあります。 ■■たんぱく質 原料が豆のもやしにはたんぱく質が含まれています。たんぱく質は筋肉や皮膚、臓器など私たちのカラダの主成分となっています。特にこどもの成長に欠かせない栄養素です。 ■■カリウム 身体の水分量を調整しています。ナトリウム(塩分)を外に出し、むくみの解消に期待ができます。筋肉のはたらきをコントロールしたり血圧を下げることにも関わっています。 ■■アスパラギン酸 アミノ酸の一種で、エネルギー代謝を促すため疲労回復に期待ができます。 ■ひげ根は食べても大丈夫? 結論、もやしのひげ根は食べても、問題ありません。ひげ根には本体よりも多くの食物繊維などの栄養が含まれています。切ってしまうと、そこから栄養が流れ出てしまうので、ひげ根が気にならないのであれば、そのまま調理することをオススメします。また、逆にひげを取った方がいいポイントがあります。 ■■保存する場合 もやしは鮮度が落ちやすいため、できるだけ購入してからすぐに使うことをオススメしますが、保存しておきたい場合はひげ根を取ってから保存しましょう。 ひげ根の部分は傷みやすいため、取っておくと傷むスピードを遅らせることができます。 ■■見た目をよくしたいとき ナムルやラーメンなどトッピングする料理の場合はひげ根を取った方が、仕上がりが美しくなります。また舌ざわりが良くなり、より美味しく食べることができます。 ■まとめ もやしは意外と栄養が豊富に含まれていることが分かりました。ひげ根にも栄養があり、食感やにおいが気にならないのであれば、つけたまま調理することが良いですね。栄養を無駄にせず摂ることができます。ヘルシーでダイエットにもオススメの食材なのでぜひ取り入れてみてくださいね。食材が高騰している今、安価なもやしを有効活用していきましょう。 参考文献: 正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店 e‐ヘルスネット厚生労働省 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 ライター/こばやしなつき 管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)