フェラーリ、ステルス機のように静かに忍び寄り、今季タイトルを奪取するのか? 自信を見せるバスール代表
フェルスタッペンとノリスが争うことは、フェラーリにとって好機?
フェラーリにとって美味しいのは、フェルスタッペンとノリスがドライバーズタイトル争いを繰り広げているということだ。まだまだ差は大きいものの、ノリスはこのままいけば、逆転でドライバーズタイトルを獲得できる可能性もまだ十分残っている。また、レッドブルとマクラーレンは、コース外でも激しい戦いを繰り広げてきた。 これらの激しい戦いが展開されたことで、自ずとフェラーリ復調は注目を集めなかった。そしてそれはまさに、バスール代表が望んでいることだった。 「マックスとノリスの戦いに注目が集まっていることは、我々にとっては完璧だ」 そうバスール代表は語った。 「我々が”レーダー”にひっかからなければ、我々は自分たちがしていることに完全に集中することができる。これは我々にとって完璧な状況だ」 では、フェラーリがタイトルを獲得することは、どれほど現実的なことなのだろうか? サンパウロGPでは、荒天によりレース自体も荒れた中、フェルスタッペンが勝利。フェラーリは表彰台を逃す結果となった。ただ次のラスベガスは、昨年同様フェラーリが輝く可能性もある。しかしカタールGPのコースは今季のマクラーレンに適したコースであるように見えるため、フェラーリにとっては最大の試練となるかもしれない。 ただバスール代表は、そのカタールGPも含め、フェラーリが好パフォーマンスを発揮できるかもしれないと自信を見せる。 「コースの特性上、カタールは我々にとってはベストなコースではないのは事実だ」 そうバスール代表は言う。 「だが我々は、メキシコでもポールポジションを獲得するはずではなかった。つまり、どんなことでも起こり得るということだよ」
Filip Cleeren, Jake Boxall-Legge