掃除中に「紙の通帳」を発見! ずっと記帳していなかったけど、このまま捨てるのはNG? 大丈夫かどうかの“チェックポイント”とあわせて解説
近年、ネットバンキングで簡単に口座残高の確認や振り込みができるようになり、紙の通帳を使わなくなった人も多いのではないでしょうか。そのような状況で、長期間使っていない通帳を見つけたとき、どうすれば良いのか悩む人も多いようです。 本記事ではインターネットバンキングを使っている場合に紙の通帳を捨てていいのか、捨てる際の注意点はないのか解説します。 ▼実家で子ども時代の「通帳」を発見! 引き出しは可能なの?
紙の通帳を捨てても良いか判断する際のチェックポイント
紙の通帳を捨てていいかどうかは、インターネットバンキングサービスの仕様や一人ひとりの状況で異なります。 以下のチェックポイントを確認の上、通帳を捨てて良いか判断しましょう。 ■キャッシュカード紛失時の現金引き出しに使うかどうか 一部の銀行の通帳はキャッシュカード紛失時のバックアップとして機能します。 例えば、ゆうちょ銀行は、「通帳の見開き下部にあるご利用欄キャッシュサービスに〇印がある」かつ「銀行使用欄にカードのみの文字が記載されていない」という2つの条件を満たす通帳であれば、ATMでお金を引き出せるのです。 ATMを使った引き出しができないとしても、通帳と届出の印鑑があれば銀行窓口で引き出せることがほとんどなので、万が一のために取っておいても良いでしょう。 ただし、三菱東京UFJ銀行のEco通帳サービスのような「インターネット通帳サービス」に切り替えると、通帳を使った引き出しはできないケースがあるため、契約内容を確認しておくと良いでしょう。 ■過去の入出金履歴が必要かどうか 通帳を捨ててしまった場合、過去の入出金履歴をすぐ確認できない場合があることもデメリットです。例えば、千葉銀行の場合、インターネットバンキングでは過去15ヶ月分しか口座残高の履歴を確認できません。 とはいえ、インターネットバンキングを使った残高履歴の参照可能期間は、延長傾向にあり、例えば、りそなグループは2018年12月分以降の入出金履歴が一生涯見られるように、サービスを改良しています。 ネットバンキングで通帳に記載されている内容が確認できるなら、通帳は処分しても良いでしょう。 ■もしものとき家族が口座の存在に気づけるかどうか 通帳を家に残しておくことで、万が一不慮の事故等で命を落としても、家族が口座の存在に気づきやすくなるメリットがあります。 もし通帳を処分したいのであれば、自身が使っている銀行口座は、証券口座、クレジットカード、月額課金サービスなどとともに一覧にまとめておくと安心です。