【新NISAにも役立つ】小型株集中投資の達人が教える…株で儲ける人が見ている「1つのこと」
東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。 ※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 1問1答<4択>でわかる! 小型株集中投資で1億円 ● 成長株の伸びしろをどう想定するか? Q53 熊本が拠点の住宅メーカー、Lib Work(1431)への投資を検討するため、業績推移と競合他社をチェック。そのときの考え方として、ふさわしくないものを1つ選んでください 1 競合他社に対して時価総額が小さいため投資リスクが高い 2 直近2年間で波はあるものの業績は戻ってきているので投資先として問題ない 3 2020年に減収減益だった原因は事前に調べたほうがいい 4 時価総額の規模からいって株価20倍以上になるポテンシャルを秘めている ヒント 同じ業界の競合他社と比較することで、業界の市場規模や投資しようとしている会社の伸びしろなどを大まかにつかむことができます
● 正解は1 解説 ①競合他社と比べて時価総額が小さいのは、そのぶん伸びしろがあるということなので、投資先としてはむしろプラス評価です。 ②と③直近2年間の業績をみると、2020年に業績が落ちているため、その原因を調べる必要があります。 その原因次第では、投資を見送る可能性もあります。Lib Workの場合、2020年6月期決算で売上高が微減、営業利益・経常利益・純利益ともに大幅減となりました。 原因は、ひと言でいうと、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大ですから、一時的な減収減益とみていいでしょう。 ● 業界内のランキングから 伸びしろを大まかにつかむ ④住宅メーカーの時価総額トップ10の会社と比べると、時価総額約200億円というLib Workの規模は小さいことがわかります。 もしLib Workが順調に成長を続け、将来的に時価総額トップ10に食い込むことがあれば、時価総額(=株価)は現在の水準の約3倍、トップ5に食い込めば20倍以上になることもあり得ます。 ● 現在の営業エリアや 成長の時間軸も考慮 ただし、Lib Workは熊本を拠点として、九州を中心に事業展開している住宅メーカーです。その点、すでに全国に展開している大和ハウス工業や積水ハウスと比べて、どうしても成長の伸びしろが限定的と考えたほうがいいでしょう。 もちろん、Lib Workが全国展開をして業界トップクラスまで上り詰める可能性もゼロではありませんが、それを実現するまでにかかる時間軸なども考慮して、投資戦略に盛り込むといいでしょう。 ポイント 同じ業界の時価総額上位企業と比べて株価のポテンシャルを測ってみる ※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。
遠藤 洋