焼肉作家が予想！ 2024年焼肉のキーワードは“原点回帰”
〈食通が占う、2024流行る店〉
話題のシェフが手がける新店が続々とオープンしたり、有名レストランが名を連ねる「麻布台ヒルズ」が待望の開業を迎えたりと、飲食業界の活発な動きを体感することができた2023年。2024年も、たくさんの食体験との出合いが叶いますように！ そんな願いを込め、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。2024年注目の「ブレイクしそうな店」「1,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。 今回は、年間100店以上の焼肉店に通う焼肉作家、小関尚紀さんにお答えいただきました。
教えてくれる人｜小関尚紀
焼肉作家。お肉博士1級。MBA（経営学修士）。焼肉店には年間100店舗以上通い、焼き方を研究している。海外渡航60カ国。 焼肉好き伝説の番組 BS朝日『美女と焼肉』（2022年3月終了）の初期レギュラー。著書に『焼肉の達人』（ダイヤモンド社）、『世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書』（KADOKAWA）、『「即判断」する人は、なぜ成功するのか？』（サンマーク出版）。
2024年のブレイク予想
Q. 2024年に〈ブレイクしそうな飲食店〉はどこですか？ A. 「焼肉 かえん」です
2024年度の焼肉キーワードは“原点回帰”。焼肉界は空前の町焼肉ブーム。一方で人気になっている「炭火焼肉ホルモンさわいし」「うしの絵」「焼肉木村」に共通して言えるのが、大衆店を装った肉質本格派の肉がうまい店。
ニューオープンの店ではないが、祐天寺の「焼肉 かえん」も該当し、正肉は元より、田島健次商店から仕入れるタン、ハラミを含めたホルモンが絶品。特におすすめは、正肉と内臓ミックスの「塩盛 DX（12種）」3,278円と特大白飯の「店長盛ライス」605円。現代焼肉の派手さや、心躍るエンタメ性もないが、シンプルにおいしさの本質を求めるお店が2024年ブレイクにつながる。そういう意味でもブレイク中のタレを中心とした町焼肉も原点回帰であり、肉のうまさの本質を求めるのも原点回帰。
