ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで一充電走行距離は703kmに延伸
世界累計販売台数は34万台を超え、日本でも2022年5月の導入より市場への浸透が続くヒョンデのフラッグシップEV『IONIQ 5(アイオニック・ファイブ)』が、技術面での進化だけに留まらず、インテリアの使いやすさや快適性をさらに高めるための改良を実施し、新モデル『The new IONIQ 5』として登場。11月8日より発売開始となっている。 【写真】インテリア(メーター、ARナビ、ワイヤレス充電など) 電動化時代においても変わらない運転の愉しさと、車内空間の快適性を両立させ、ブランドのフラッグシップモデルになっていくことが期待されているヒョンデ・アイオニック5だが、同車が持つ高い技術力とユニークなデザインというコンセプトはそのままに、技術力や利便性を向上させた新型モデルとしてさらなるアップデートが施された。 一般的なEVの電源システムは400V級であるのに対し、この新型アイオニック5では今後のグローバルスタンダードとなる800V級電源システムを採用し、今回の改良ではバッテリー容量を84kWhに増大するとともに、エネルギー密度の高い第4世代バッテリーセルを採用することで、一充電走行距離が最大703kmとさらに長い航続距離を実現した。 ドライブモードでは従来モデルより採用される「ECO」「NORMAL」「SPORT」に加えて「MY DRIVE」が登場。モード選択により1台のクルマでまったく異なるキャラクターのドライビング体験が可能に。 さらに、モーターの出力もアップし高速域での加速感も向上するなど、あらゆる環境でもドライバーが走る愉しさを感じ、長距離でも快適にドライブを楽しめるように設計されたモデルとなっている。 また、モーター制御の改善やリヤモーターの遮音性を高めることで、従来モデルと比較してさらに高い静粛性を実現。これまでも提案されてきた「快適な居住空間(Living Space)」というコンセプトのもと、車内の利便性をさらに向上させている。 ■直感的に操作できる機能が充実 同じく機能面でも、ワイヤレススマートフォンプロジェクション機能を搭載し、設定済みのスマートフォンを持ち込むだけでApple CarPlayやAndroid Autoがワイヤレスで使用可能に。またスマートフォンのワイヤレス充電は、手の届きやすいセンターコンソール上部に配置し、あわせてシートベンチレーション・シートヒーターなどのボタンもドライバーが操作しやすいセンターコンソールに配置することで、快適で直感的に操作できる機能を充実させている。 グレード別に“Voyage(ボヤージュ)”と“Lounge(ラウンジ)”が703km、同ボヤージュAWDモデルで648km、そしてラウンジのAWDモデルは616kmとなる一充電走行距離だが、このうちのラウンジと同AWDモデルではビルトインフロントカメラとリヤビューカメラを活用したドライブレコーダー機能が搭載され、映像とともに音声、位置情報も記録できる仕様へと進化。 また、車両前方の映像をセンターのインフォテインメント画面に映し、ルート案内に重ねて表示するARナビを搭載することでナビゲーションがより直感的でわかりやすく進化を遂げ、さらにスマートフォンやスマートウォッチがクルマのキーとして解錠・施錠、車両の始動に使えるデジタルキー機能を採用するなど、家族や友人とも対面することなくキーをシェアできるようになった。 従来モデルの持つ快適性と実用性を損なうことなく、さらなる運転する愉しさと利便性を追求した『The new IONIQ 5』の価格は、523万6000~613万8000円(税込)となっている。 ヒョンデ公式サイト:https://www.hyundai.com/jp/ioniq5 [オートスポーツweb 2024年11月22日]