ロシアのビザを取得して北方領土の国後島へ行った男性を直撃 渡航自粛の中、いったいなぜ?
【Norikun-X氏】 「日本の着物もあります。そしてこっちがビザなし交流の様子です。ソ連兵が国後島に来た時の写真もありますね」 そして最終日の朝。 【Norikun-X氏】 「いまチェックアウトしたんですが、国境警備隊に取り調べを受けてしまいました」 ロシアの法律では国後島のほとんどの地域に入るためにはロシア人であっても許可証が必要です。許可証の取得を代行した国後島の旅行業者からは、7月に「6カ月間有効」と伝えられていました。しかし、その有効期限が切れているとして取り調べを受けたといいます。 【Norikun-X氏】 「『あなたはロシア連邦法の行政法違反という犯罪をしましたのでこれからあなたのためにロシアの弁護士を準備します。あなたはロシアの法律によって裁かれます』と言われました。めちゃくちゃびっくりしましたね。やばいと思いました」 そして、島からの退去を命じられ、ユジノサハリンスクの空港へ移動。そこでも警察と国境警備隊からの事情聴取を、相次いで受けることになったそうです。
【Norikun-X氏】 「『今回は警告のみで終わらせますので、次回南クリル(北方領土)に行く際は必ず許可証を取得してください。それがないと国外追放になってしまいますのでご理解をお願いします』と言われました」 処分は「警告」で終わり、報道で伝えられたような罰金もなく、5日後にはロシアを出国しました。Norikun-X氏は外務省による北方領土への渡航自粛要請を認識していたといいます。それでも渡航した理由をこう主張します。 【Norikun-X氏】 「僕もできればビザなし交流で行きたかったんです。でも今は中止されているじゃないですか。だったらロシアビザを取得してそのまま国後島に行くしか方法がないと思って」
【Norikun-X氏】 Qロシアの主権を認める行動につながるがそれでも行きたかった? 「僕は個人的には(ロシアの主権を)認めていないんですけれど、それは国の上同士の話なので、僕ら市民は関係ないと思っていて」