ロシアのビザを取得して北方領土の国後島へ行った男性を直撃 渡航自粛の中、いったいなぜ?
HTB北海道ニュース
先月、ある日本人の男性がロシアのビザを取得して国後島に渡航したとサハリンのメディアなどに報じられました。男性はなぜ、このような行動に出たのか。本人を直撃しました。
「私はNorikun-Xといいます。東海地方に住んでいて一応ジャーナリストとして活躍しています」 YouTubeを中心に活動するジャーナリスト・Norikun-X氏。 彼のある行動が、世間の注目を集めたのは先月のことでした。 【HTBニュース】 「ロシア極東の地元メディアが、北方領土の国後島を訪問した日本人男性が、ロシア当局から罰金を科されたと報じました」 ロシア・サハリン州の「ASTV」。日本人男性が国後島へ渡航し、現地の博物館などを訪れたと伝えたのです。ロシアが実効支配を続ける北方領土。 国後島とサハリンの間をロシアの航空路線が結んでいて飛行機で行き来できます。しかし、ロシアのビザを取得したうえでの国後島への渡航は北方領土を外国と認めることにつながります。外務省も「わが国の立場に反する」として自粛を要請しています。 【Norikun-X氏】 「母の出身地が北海道・室蘭なんです。祖母と母と昔、羅臼町から国後島を見ました。『あそこはロシアに占領されて行けないんだよ』と言われたんです。すごくそれが衝撃的でした」 幼い頃からの憧れだったという国後島。今年6月、旅行で再び羅臼町を訪れた際にその気持ちが蘇り渡航を決意したそうです。9月下旬、中国の上海、北京を経由してロシアのウラジオストク、さらにユジノサハリンスクへ。日本を出発してから2日がかりで到着しました。
【Norikun-X氏】 「ついに国後島に上陸しました。メンデレーエフ空港です。だんだんと街に近づいてきました」 現地での移動手段は主に地元のタクシーを利用したといいます。 【Norikun-X氏】 「市庁舎があります。そしてロシア正教会があります。あのようにロシアのマークがあったり、サハリン州の地図があったり…」 4日間の滞在中、市街地を散策したほか博物館を見学しました。