ヤクルトD2位・松本健吾がプロ初登板で無四球完封! しかも圧巻の10奪三振
(セ・リーグ、ヤクルト2―0広島、6回戦、広島4勝2敗、15日、松山)松山の地で堂々のデビューを飾った。ヤクルトのドラフト2位・松本健吾投手(25)=トヨタ自動車=が先発でプロ初登板。「新人ですし緊張しても仕方がない。怖いもの知らずで思い切っていきたいと思う」と意気込んでいた右腕が力強い投球を披露した。 坊っちゃんスタジアムは東京・東海大菅生高3年時の2017年に愛媛国体で4強入りした思い出の地。「松本~、頑張れ~!」との応援の声が飛ぶ中、多彩な変化球を丁寧にコースに投げ分け、粘り強く投げ抜いた。一回は2死二塁となったが、4番・小園から外角低めの直球で見逃し三振。二回は味方の失策も絡んで1死一、三塁となったが、会沢を三ゴロ併殺打に仕留め、小さく拳を握った。九回を118球、3安打で10奪三振の無四球完封勝利を挙げた。 2月の春季キャンプは新人でただ一人、1軍メンバーに入って完走。開幕1軍入りは逃して、2軍で鍛錬を積んできた。刺激になったのはDeNA・度会や西武・武内ら同じ入団1年目の選手の活躍だった。「開幕から結果を残している人もいるし、初勝利を挙げた人もいる。刺激というか、悔しい思いもあった」と原動力にした。 「今に見てろ」。そう心の中でつぶやきながら、自身と向き合い、フォームを修正。イースタン・リーグ4試合の登板で、3勝0敗、防御率0・47の結果を残してつかみ取った1軍舞台で輝きを放った。