中国政府批判の男性出所 父親死亡でコロナ責任追及
【北京共同】中国政府の新型コロナウイルス対応を批判した後、昨年3月に公共秩序騒乱の疑いで逮捕され、その後実刑判決を受けた張海氏(54)が19日、刑期を終えて湖北省武漢の刑務所を出所した。関係者が明らかにした。張氏はコロナで父親を亡くし、インターネットに公開した書簡で、習近平国家主席にコロナ対応を巡る政府の責任追及を要求。当局が情報統制をする中、遺族の不満を発信していた。 習指導部は、コロナ対策が「大勝利を収めた」と宣言しており、体制批判につながる市民らの行動監視を強化している。 関係者によると、昨年11月に公共秩序騒乱罪で起訴された。健康状態に問題はないという。