犬の「ヒートショック」とは？症状や異変に気づくためのポイントを解説
急激な寒暖差で体調が悪くなる「ヒートショック」は、犬の体にも起こることがあります。 【写真】寒くて布団にくるまる犬 では、犬にヒートショックが起こるとどのような症状や様子がみられるのでしょうか？ 「犬のヒートショックの症状と体調変化に気がつくポイント」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬のヒートショックとは？ どんなときに起こる？
犬のヒートショックとは急激な寒暖差・温度差によって血圧が大きく変動することをいいます。 犬のヒートショックは、たとえば、 寒い日に冷えたお風呂場でシャンプーをしているとき 散歩時などに暖かい場所から寒い場所へ移動したとき 寒い場所から暖かい場所へ移動したとき などの温度差によって血圧が急激に変動して起こりやすくなります。 10℃前後の急激な温度変化で犬がヒートショックを起こす危険があるといえるでしょう。
ヒートショックが起こりやすい犬の特徴
犬のヒートショックは、特に寒さや温度差に弱い小型犬、子犬、シニア犬、高血圧や心臓病などの持病がある犬でリスクが高くなります。
犬のヒートショックの症状
犬の血行が悪くなりヒートショックを起こすと 震え ふらつき 可視粘膜蒼白（外から見ることのできる粘膜が白くなっている状態） 意識障害 嘔吐 呼吸困難 などが起こることもあります。
犬のヒートショックに気がつくポイント
犬のヒートショックは「なんとなく元気がない」程度の症状である場合は見過ごされてしまうことがあるかもしれません。 犬の様子の変化として 可視粘膜の色が白くないか ふらつきの有無 脈が早くなっているかどうか などを観察することも犬のヒートショックに気がつくポイントとなります。
犬にヒートショックが起こったときの対応
犬にヒートショックの症状がみられたら、タオルケットなどで体を温めながら早急に動物病院を受診してください。
犬のヒートショックを予防する方法
犬のヒートショックを予防する方法として、 犬の体温が急に下がらないように寒い日は洋服を着用させる 特に呼吸器疾患や循環器疾患のあるコは、寒い日に無理に散歩に出ないようにする などに注意してあげるとよいでしょう。 そのほかにも、寒暖差を少しでもなくすために できるだけ気温の高い時間帯に散歩に行くようにする 部屋を過度に暖め過ぎないようにする などの工夫も飼い主さんが日常のなかでできるヒートショック対策となります。 愛犬の寒さ対策の参考にしてくださいね。 （監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生） 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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