DeNA・オースティン、シリーズ第1号の先制弾「追い込まれていたのでバットの芯に当てるイメージで」【日本S第4戦】
◇30日 SMBC日本シリーズ2024第4戦 ソフトバンク―DeNA(みずほペイペイドーム) 最後は悠々と歩いて生還した。DeNAのタイラー・オースティン内野手が「4番・指名打者」で出場し、0―0の4回1死から先制ソロ本塁打をマークした。ソフトバンクの先発・石川のストレートを捉え、打球は右翼フェンスを越えた。 「常に強い打球を打つことを心掛けています。特にあの打席は(1ボール2ストライクと)追い込まれていたので、バットの芯に当てるイメージを強くもっていました。先制点を取れて良かった」。 ややゆっくり走りだして一塁を周った後に腕を突き上げ喜んだオースティン。ホームベースを踏んで三塁ベンチに戻ると、日本シリーズ第1号を笑顔でこう振り返った。 26日の第1戦(横浜)で左足甲に自打球を当てた影響で、27日の第2戦(同)は欠場。29日の第3戦(ペイペイ)で復帰して、二塁打を放っていた。このときも痛む足を引きずるようにして二塁にたどり着いた。 打った瞬間は「あぁ、打っちゃった。どうしよう」と思ったが、「どうにでもなれ」という気持ちで二塁に走った。悪化を恐れなかったという。患部の腫れは残っているが、「状態は正直良くないけど、出ることができる方法を模索してきょうにいたった」。左足甲は2017年にも痛めたため治りが遅いという。 それでも、痛みを押して強行出場しているのは強い出場意欲があるから。試合前練習では中堅方向に大きな当たりを飛ばして調子を上げていた。「自分以上に日本シリーズに出たい人はいない」と言い切る背番号3。本拠地・ハマスタへ帰るために負けられない試合でしっかり4番の役割を果たした。
中日スポーツ