「W杯女王」澤穂希が「現場復帰」する日は来るか、本人は「指導者としてはない」と断言するが…
サッカー女子元日本代表で、2011年女子ワールドカップ(W杯)では主将としてチームを優勝に導いた澤穂希さんが、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」の公開収録に出演した。過去最強と評される現在の「なでしこジャパン」について、番組MCで元日本代表の槙野智章さんとトークし、澤さんは「ぜひ皆さんにもっともっと彼女のプレーを見てもらえたらいいな」と、期待する選手の名前をあげた。 【写真】レジェンド・澤穂希さんの黄金時代
しっかり準備をしておかないと
公開収録は、東京・丸の内の「みずほ丸の内タワー」にあるコラボレーションエリア「MIRAIS(ミライズ)」で行われた。
今年夏に開催されたパリ五輪で、なでしこは準々決勝でアメリカと対戦し、延長戦の末、0-1で惜敗。東京五輪に続き、2大会連続でベスト8という結果に終わった。金メダルはなでしこに勝利したアメリカが獲得した。
1次リーグでは、初戦で2023年W杯優勝国のスペインに1-2で敗れたが、2戦目のブラジルには、後半ロスタイムに2点を奪う大逆転で2-1の勝利。3戦目はナイジェリアに3-1で勝利し、1次リーグを2位で突破した。
パリ五輪のチームは、なでしこ経験者の多くが「歴代最強」と評価し、メダル獲得も期待されていた。
「最近のなでしこジャパンは海外組が多いので、練習から海外の選手と接しているので、海外選手を相手に慣れているという印象は感じます」。澤さんは現役当時との違いをそう語る。
外からチームを見ていて、チーム内の雰囲気に当時との違いはあるか?
「私たちの時は国内合宿も含めて密にやってたから、連携や連動の部分では『凝縮』されていたというか、チームのコンセプトとか、やりたいことが明確に分かっていたと思います。今は海外組が多いから(チームが)集まる期間が限られていて、(連携を)細かく合わせていくのは大変だなと感じますね」
当時のチームは、選手間のコミュニケーションが活発だったと澤さんは振り返る。「何か問題が起きたらすぐに解決したいから、食事中もみんなでその(問題の)話とか、私はボランチだったので、ボランチの人たち、あとサイドの人たちと本当にずっと話していました」