新潟薬科大学「新潟科学大学」へ名称変更…総合大学へ転換
新潟薬科大学を運営する新潟科学技術学園は2024年12月4日、2027年度に大学名称を「新潟科学大学」に変更することを発表した。これに伴い、同大学院や附属医療技術専門学校、新潟工業短期大学もそれぞれ名称を変更する。また、学部再編や新学科の設置を行い、少子化に対応した定員見直しを進める。 【画像全2枚】
新潟科学技術学園理事会は、「新潟薬科大学将来計画」を決定した。この計画は、少子化の進行を見据えたもので、新潟薬科大学を含む関連校が一体となって永続的な発展と社会貢献を目指す。2027年度からは、大学名称の変更に加え、新学科の設置や学部名称の変更を実施する。これにより、教育研究組織の大幅なリニューアルを図り、科学領域を広範に拡大することを目指す。
具体的には、新潟薬科大学の名称を「新潟科学大学」に変更し、英語名称は□Niigata University of Science□、略称はNUSとする。大学院や附属医療技術専門学校、新潟工業短期大学もそれぞれ「新潟科学大学大学院」「新潟科学大学附属医療技術専門学校」「新潟科学大学短期大学部」に名称を変更する予定だ。
新学科の設置については、2027年4月に医療技術学部に「救急救命学科」(4年制・入学定員30人)を設置する計画が進行中である。これに伴い、附属医療技術専門学校の救急救命士科(3年制)は2027年度から学生募集を停止し、2028年度末に閉科する予定だ。
また、応用生命科学部は「食農情報学部」に名称を変更し、学科名も「食品生物化学科」「食農ビジネス学科」「グリーン・デジタル学科」とする。特に「グリーン・デジタル学科」は新設され、農学分野を中心としたデジタル人材の育成を目指す。
これらの変更により、薬学部の入学定員は130人から100人に、応用生命科学科の入学定員は120人から80人にそれぞれ減員される。これにより、定員の適正化を図りつつ、新たな学科の設置に伴う定員枠を有効に活用する。